アラン ビュルゲ氏が、ジュヴレ シャンベルタンを本拠地として1974年に設立した同名のドメーヌです。
同じブルゴーニュのジルビュルゲ氏はアランビュルゲ氏の兄です。
設立当時はわずか2.1haを借りる形でのスタートでした。
現在は徐々に畑を買い足し、6.2ha程所有しています。
また近年、グランクリュであるシャンベルタン クロ ド ベーズも購入し、ジュヴレシャンベルタンを代表する造り手へと成長していきました。
兄のジルビュルゲ氏は廃業し、弟のアランビュルゲ氏は期待のドメーヌへ・・・。
人生何があるかわからないものです・・・。
アランビュルゲ
ジュヴレシャンベルタンの期待のドメーヌ
ジュヴレシャンベルタンにおける有機栽培の先駆者的存在で、1977年からリュットレゾネを導入し、「自然との共存」というコンセプトを掲げています。
認証は取得していませんが、除草剤や防腐剤を使用せず、有機肥料のみを使用。
樹齢の高い樹から低い収量でブドウを収穫しています。
100%除梗を行い、自然酵母のみを使用して発酵、その後アリエ産の樽で熟成し、無清澄、無濾過で瓶詰めされています。
醸造段階での人的介入を極力減らし、テロワールを表現したワインを生産しています。
ワイナリーの歴史
1964年からアラン ビュルゲ氏は父の下で働きながら、1972年に初めて2樽分の自身のワインを生産します。
そして1974年にドメーヌ アラン ビュルゲを設立しました。当時造ったワインはネゴシアンにも販売していましたが、1998年からはすべてをドメーヌ元詰めにしました。
前述のように1977年からリュットレゾネを実践してきましたが、2012年からはビオロジック、2013年からはビオディナミへと移行しました。
2006年からは、息子であるエリックとジャン リュックの兄弟が当主を引き継ぎ、ワイン造りを行っています。
2009年から、待望のグランクリュであるシャンベルタン クロ ド ベーズをリリースし、これからも目が離せない造り手の一人です。
ワイナリーの評価
マット クレイマー氏が自身の著書で、「村名ジュヴレ シャンベルタンでは最良の造り手である。骨組みが濃密でめりはりと気品がある。」と評しています。
またアラン ビュルゲがまだグランクリュを所有していない時代に、評論家ロバート パーカー氏が、
「そのワインは衝撃的で、もしグランクリュを持っていたら5つ星だ」
と評したことからその品質の高さが伝わります。