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アルパカワイン カベルネ・メルロー|コンビニワイン解説

アルパカはアサヒビールがチリから輸入するワインで、チリ大手のサンタヘレナ社が造る(ラベルには「お届けする」との記載なので、含みがありそうです)ワインです。

コンビニワインとして人気が大変に高く、飲みやすく赤ワインらしい味わいもしっかり楽しめるため、ぜひ知っておきたいワインです。

コンビニでの価格は何と税込みで558円(2019年1月)。この価格でこの味わいが楽しめるのは相当な努力があったのだろうと推測します。

人気のワインで販売量も多く、そのためインターネット上ではネガティブな意見も見られますので、ここで全体像を押さえてみましょう。

私の得意なウェブマーケティングを一つだけ検討すると、検索エンジンで「コンビニワイン」と検索する人の多くの人はアルパカを意識していることがわかります。

コンビニやスーパーのワインこそがワイン市場の成熟の表れだと考えていますので、その意味では影響力の大きなワインといえます。

ボルドーやブルゴーニュの上級のワインと同じくくりで検討するとさすがに無理がありますが、日常気軽にいただくワインとしては十分おいしく、お勧めできるワインです。

 

なお、宣伝目的のリンクなどは一切ございませんし、その意図もありません。安心して読み進めてくださいますようお願いします。

 

アルパカ カベルネ メルロー

ラベルを確認する

では、まずはワインのラベルを確認しましょう。ここで相当の情報がわかります。

表面には

WINE OF CHILE(チリ産ワイン)

CABERNET SAUVIGNON/MERLOT(ブドウ品種)

2017(収穫年)

の文字がわかります。

チリのワイン法ではワイン収穫年とブドウ品種はそれぞれ該当するワインを75%以上使わないといけません。

また、ブドウ品種はそれぞれを最低15%以上使用したうえで合計75%以上使用すればこのように二つ以上の品種を表記することが可能です。

 

日本で新しく採用された国産ワインの表記基準に比べるとずいぶんと緩い印象に映りますね。

日本のワインの産地基準はこちらをご覧ください→

 

つぎに、裏面を見てみましょう。

裏面には輸入元と果実酒であるということの記載があります。

また、当然ですが酸化防止剤が含まれていないとこれだけ大量のワインの品質をコントロールすることは困難です。

そのためしっかりと酸化防止剤と記載があります。

そしてよく見ると左下の細字で

D.O VALLE CENTRAL-WINE OF CHILE

の文字が見えるのがわかりますね。


これはVALLE CENTRAL (以下セントラルヴァレー)という広域の地域から造られるワインを示しています。

これだけ多くのワインを造るには自社畑だけでは無理でしょうし、自社畑はごくわずか(というかおそらくないかもしれません)でほとんどはぶどうやワインを購入し、自社でブレンドして瓶詰めします。

セントラルヴァレーはマイポやラペル、クリコなどのチリ屈指のワイン産地を擁していて、チリワインを国際市場に押し上げた立役者でもあります。

 

アルパカ カベルネメルローの味わいは?

では、実際にアルパカを味わってみましょう。

ワインはガラス瓶ですがスクリューキャップなのでソムリエナイフがなくても簡単に開けることが可能です。

グラスはどのようなものでも構いませんが、あまり高価なグラスは避けたほうがいいでしょう。

本来は大衆的なワインなので100円均一のグラスでも十分に楽しめますし、それがこのワインのだいご味でもあります。

グラスに注ぐと、このような外観です。この感じですと「紫がかったガーネット」と表現します。

色合いは濃くもなく、かといって薄いわけではありませんね。つまり中くらいの色調の濃さといえるでしょう。

香りをかいでみてください。

色合いに比べると意外なほど黒い果実の香りが強く感じられます。

通常このくらいの色合いですとイチゴのジャムのような印象なのですが、カシスやブルーベリーのような熟した印象の果実の香りです。

スパイスの香りは強くありませんがほのかに香ります。木樽の印象は控えめです。

第三アロマと言って、熟成による香りはわずかな木樽の印象以外はありません(もっとも、木樽を実際に用いているかは不明です)。

 

次に、口に少しだけ含んでください。

色合いはさほど強くなく、かつ紫の印象が強いので、果実味が主体のワインであるということが想定できます。

実際に味わいは酸味や渋味は強くありません。果実味が主体で飲みやすく、その果実味を渋みと酸味が支えている、という印象です。

なお、これは価格から言って仕方がないのかもしれませんが、ワインの味わいの持続性は短い印象です。
 
ワインを開けると数時間でバランスが変わってきますので、室温ですとやや違和感を感じるかもしれません。
 
おひとりで一日に一本を開けるのはなかなかできませんし、ご家庭であっても数日かかるのが普通でしょう。
 
そのため一度抜栓したら二日目以降はキャップを占めて冷蔵庫で冷やしてお飲みになるのがいいかもしれません。

 

アルパカはまずい?

「アルパカ ワイン」で検索すると、補助キーワードにまずいと表示されるときがあります。

実際に「アルパカ ワイン まずい」で検索するといくつかそのようなページが見られます。

これは何を意味するのかというと、それだけ消費されていて、いろいろな意見があるというということでしょう。

ワインはし好品なのでさまざまな意見があるのが自然な形で、悪口のひとつでもいえるのはマーケットとしては健全な形なのです。

多く消費されれば当然ネガティブな意見があって当たり前ですし、逆に言えば悪口の一つも見当たらないのであればそれはそれで気持ちの悪いことでしょう。

 

当サイトとしては、アルパカはご家庭用のワインとしてこれ以上望むもののないほどの努力をされたワインだと思っています。
 
しかし、だからと言って「どうだうまいだろう」と押し付ける気は全くありませんし、逆に「あそこのサイトがおすすめするんだからうまいはずだ」と思われるのも本意ではありません。
 
ただし、大量消費型のワインの商品の性質から言えば、購入する9割の人がそれなりの満足をしなければやはり「まずい」ということになるかもしれません。
 
飛び上がるほどの満足ではなくても「まあまあかな」くらいに感じる人が9割のレベルにないとダメということでしょう。
 
その意味では、価格面を検討しても9割の人は納得するでしょうし、そのラインを狙ったワインといえます。

 

 

合わせる料理は?

アルパカの味わいは前述のように中庸で、とがったところのないバランスの取れたボディです。

そのため日本の家庭料理とも合わせやすく、例えばご家庭のハンバーグや肉じゃが、コロッケなどにもいいでしょう。

また、果実味が強く渋みがまろやかで柔らかい口当たりなので中華料理にも比較的に合わせやすいでしょう。

麻婆豆腐と一緒にいただいても違和感なく食事が進むと思います。

色々な食事が一斉に食卓に並ぶのが日本の家庭の食文化です。その食卓にアルパカがあっても何の不思議もありません。

普段ボルドーやブルゴーニュをお飲みの方も、お時間のある時に「こんなワインもあるんだ」とお試しいただいてはいかがでしょうか。

 

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