マルキ ダンジェルヴィルは、ヴォルネイを本拠地とする老舗ドメーヌです。
ヴォルネイを中心に、ポマールやムルソーなどに15ha程畑を所有しています。
クロ デ デュック、シャンパン、カイユレなど名だたるプルミエ クリュを所有しており、ヴォルネイ最高峰の造り手の一人です。
ヴォルネイやポマールは伝統的に英語圏で大変な人気があり、そのため生産者による優劣の差が激しいことでも知られています。
いい加減な生産者は「ヴォルネイやポマールの名前があれば売れる」というスタンスを感じさせるところも少なくありません。
その中に合ってマルキダンジェルヴィルは品質にこだわり、またワイン界にも多大な影響を与えた歴史のあるドメーヌとして強くお勧めできます。
マルキダンジェルヴィル
ヴォルネイの老舗ドメーヌ
2006年より25%ずつビオディナミに移行し、2009年よりすべての畑でビオディナミを実践しています。
収穫はすべて手摘みで行い、100%除梗を行います。ブドウの搾汁は重力の力を利用し、丁寧に行っています。
熟成樽の新樽率は25%程度に抑えており、テロワールの個性っを表現しています。
赤ワインは、短期間の低温マセラシオン後、木製の開放桶で発酵を行います。そして木樽で15~18カ月熟成を行います。
ドメーヌの特徴
マルキ ダンジェルヴィルの特徴としては、その徹底した低収量を挙げることが出来ます。
1株に6房しか果実を実らせず、低収量を実現しています。
その凝縮感のあるブドウから、素晴らしい味わいのワインを生産しています。
またテロワールの個性を大事にしており、香り高く、繊細な味わいが特徴です。
歴史
1804年に一族がドメーヌを取得し、1906年からはINAO設立メンバーであるマルキ ダンジェルヴィル氏が継ぎ、ドメーヌを発展させました。
マルキ氏は1930年代の偽物ワインが横行した時代に、まだ一般的ではなかったドメーヌでの元詰めを始めた、革新的な造り手のひとりとして知られています。
1952年からは、タイユヴァンの2代目オーナーであるジャック ダンジェルヴィル氏が当主となります。
ジャック氏の他界後、2003年に現当主ギョーム ダンジェルヴィル氏が引き継ぎました。
ギョーム氏は、先代のジャック氏と共に仕事をしてきた農業技師ルノー ド ヴィレット氏の力を借りて、ワイン造りを行ってきました。
ルノー氏の退職後は、フランソワ デュヴィヴィエ氏が加入し、共にワイン造りを行っています。