ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーダルマイヤックとは?その特徴と歴史

シャトーダルマイヤックは、メドック格付け5級ながらも、度々名前が変更されたため一般消費者にはあまり知られていないシャトーですが、近年評価を上げてきています。

シャトーの名称を変更すると、さまざまなデメリットがありますが、そのデメリットを上回るオーナー意義があったからこそ改称が続くのです。

安定的なワインを生産し、ラベルに「小さなバッカス(酒の神様)」が描かれています。

 

このシャトーは歴史的にムートンロートシルトと同じものだったので、後述する買い戻しの時に吸収合併させてもよかったのですが、結果的に独立したシャトーになります。

いろいろ理由はありますが、ムートンロートシルトとしては足を引っ張られることを避けたのだろうというのが評論家の一般論です。

シャトーダルマイヤック

もとムートンロートシルト

ポイヤック村に本拠地を構えるシャトーで、ムートン・ロートシルトに隣接する素晴らしいブドウ畑を誇ります。

土壌は、氷河期に運ばれた砂利が堆積したものとなり、水はけの良いブドウ栽培に適した土壌となっているので、果実味が凝縮されたブドウが育ちます。

 

ワインは、メルローの比率が高いのでまろやかさと柔らかい飲み口が特徴で、熟成が早いので早くから楽しむことができます。

セカンドラベルはありません。

 

ブドウ品種

栽培されているブドウの品種は、カベルネソーヴィニヨンが65%と主体ながらも、メルローの比率も高くなっています。

その他には、カベルネフランやプティヴェルドも栽培されています。

このシャトーのブドウの平均樹齢は50年となっていて、樹齢が高いからこそ一つの樹に育つブドウの房は少なく、その分ブドウに栄養が行き渡ります。

そうすると、果実が凝縮されてワインに複雑なコクを増すことができるのです。

 

ワインの醸造は、バロン・フィリップ社のシャトー・ムートン・ロートシルトの醸造チームと同じスタッフが行っています。

 

 

ワイナリーの歴史

メドック格付け5級ながらも知名度が低い理由は、何度もシャトーの名前が変わってしまったことにあります。

18世紀、ボルドー議会議長であったドミニク・ダルマイヤックの所有となり、シャトー・ムートン・ダルマイヤックと名乗っていました。

 

1933年にはフィリップ・ド・ロートシルトの所有となり、バロン・フィリップ社の経営となったのです。

フィリップ男爵によって1956年にシャトー・ムートン・バロン・フィリップという名前に改称し、1975年には男爵夫人にちなんだシャトー・ムートン・バロンヌ・フィリップと改称されました。

そして、1989年のヴィンテージより現在の名称であるシャトー・ダルマイヤックに改称されたのです。

これだけ改称されたシャトーも珍しいと言えるでしょう。

 

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