ワイン用語集イタリアワイン

アスティスプマンテとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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ASTI(以下アスティ)はイタリアのアスティ、アレッサンドリア、クーネオで生産されているDOCGワインです。

アスティ、もしくはアスティ・スプマンテと呼ばれ、日本でも最も多く飲まれているスパークリングワインとなります。

はつらつとした泡と繊細な甘さが、お酒の苦手な人にでも飲みやすく価格も安価なことから多く流通しています。

 

日本でイタリア料理ブームがおこった1990年代に、いち早く日本で紹介されたワインとしても有名です。

イタリア料理ブームは高くて閉鎖的なイメージのフランス料理への自律反発もあり、親しみがあって日本人にも受け入れられやすいキャッチーさが人気でした。

1990年代はワインもキャンティやアスティ、ソアーヴェなどの大衆的なワインが多く紹介された経緯があり、そのためアスティといえば大手ネゴシアンワインの権化のイメージがどうしてもつきまとう傾向があるのです。

もっとも、実際にアスティは品質にこだわった造りをする生産者は少なく、大手メーカーのコマーシャルブランドが多いのでワインファンには遠慮されることもあり、これはこれで仕方のないことでしょう。

 

しかし、アスティは他のワインでは見られないマスカット香とさわやかで親しみやすく、ワインが苦手な人にもお勧めしやすい特色のあるワインです。

すこしワインを知ると軽視しがちなワインではありますが、これを機に一度じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

アスティスプマンテはマスカットの香りが爽快で、一口飲めばわすれない印象の口当たりで、ワインファンのすそ野をひろげ、ワインが苦手な人へもワインの良さを伝える希少なワインです。

誰でも高級ワインを飲みたての頃に感じた「なんか苦いなあ」「なんか飲みづらい」という印象は、アスティにはありません。

飲み方も冷蔵庫で冷やして飲みたいときに飲めばよく、シチュエーションを選びません。

日常的なワインとして、またはパーティーでの最初の一口に、これ以上のない特性のワインといえるでしょう。

 

アスティスプマンテ

DOCG認定の不思議

アスティのコマーシャルポスター

アスティやモスカートダスティは1977年にDOC、そして1993年DOCGに認定されます。

この認定については様々な意見があって、当時は批判的なものも少なくありまでした。

すでにDOCG認定されていたバローロバルバレスコブルネッロディモンタルチーノなどは当時から品質も高く、イタリアを代表するワインとして国際舞台で評価されていたのです。

ところがアスティに関しては、マスカットの風味の豊かなワインで人気であったことはその通りなのですが、とりたてて品質にフォーカスをしたワインではなかったのです。

ブランドイメージもキャッチーで飲みやすく、いかにもマス狙いのワインなのに、なぜDOCGなのか?

これを当時の日本のワイン関係者は

「人気も高く、生産量も多いので、きっとワイン業界に与える影響力などを総合的に考慮したのではないか」

と苦し紛れに解説するにとどまります。

実際にアスティ以外にもDOCGの認定については喧々諤々の議論がされていて、ほかにも批判的な意見の多いワインも多かったのです。

行政手続きや巨大組織の運営は、当たり前ですが手続きが平等であることが信頼される絶対条件です。
 
そのため各種の行政手続きには明確な判断基準があって、これを公開することで信頼が担保されるのです。
 
にもかかわらず「業界への影響力が大きかったから」というあいまいな理由でDOCG認定されたのであれば、残念ですが批判を受けてもこれは仕方のないことでしょう。
 
アスティやモスカートダスティの良さは、気軽に飲めて、価格も安く、ワイン初心者にとっての敷居の低さがその良さといえます。
 
にもかかわらずバローロバルバレスコと同じランクにされることの違和感は、生産者が一番感じていたことかもしれません。

 
 

ブドウの品種

 

アスティはモスカート・ビアンコ(MOSCATO BIANCO)というブドウ種を100%使用したワインとなります。

モスカートはマスカットの一種で、フランスでのミュスカです。マスカットの風味豊かな発泡性ワインとなります。

このマスカット独特のフレッシュな果汁の甘みや香りが、そのままワインに生かされています。

 

一般のワイン(シャルドネソーヴィニヨンブラン)にはマスカット香は見られません。

そのためワインは試したいけど、白ワインの香りが苦手という人にも特に勧めやすく、パーティーなどにも最適です。

 

アスティ産モスカート種を100%使用した微発泡性白ワインは「モスカート・ダスティ」と呼ばれ、発泡の強い物が「アスティ・スプマンテ」と呼ばれるようになりました。

モスカート種は非常に古いブドウ品種となり、地中海東方沿岸からきたと言われています。

 

アスティの特徴

アスティは薄い金色のような透明感ある麦わら色となっており、繊細な泡が特徴です。

モスカート特有の上品かつ繊細な香りと、モモやアプリコットなど果実の豊かなアロマとなります。

繊細な甘さがありながらも、フルーティーな爽やかさのあるワインとなります。

そのため女性からの人気も高くなっています。

華やかさのある発泡ワインなので気軽なパーティーなどにも向いています。

前述のように、1990年代以降急激なイタリア料理ブームがあったため、名前が独り歩きし、その結果アスティという名前を模倣したワインも生まれました。

生産地域にはアスティを保護するための組合があり、適切でないものには組合の認定印が与えられません。

そのため原産地、ブドウ品種、生産など細かく品質管理されています。

世界中に多く流通するアスティだからこそ品質管理を徹底しようという働きがあります。

 

相性の良い料理

甘味のある口当たりなので生ハムとの相性は伝統的に楽しまれています。

生ハムはおいしいのですが、単体でいただくと塩味が強く、そのためフルーツと一緒に添えられることが多いのですが、これをアスティで補うのです。

もちろん、食前種としてもデザートと楽しむことも可能です。

ベリー系を使ったフルーツやマスカルポーネのムースなどが特に相性良く楽しめるでしょう。

果物と楽しむと、よりフルーツの豊かな香りを楽しむことが出来ます。

食事と一緒に楽しむよりも、合間や食前後に楽しむことに向いています。

また、フルーツサラダにアスティを注ぐと、おしゃれなデザートが出来上がりです。

ぜひお試しください。


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