ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーオーゾンヌとは?その特徴と歴史

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”丘物ワイン”らしく、岸壁を掘った洞窟状の酒蔵。

シャトーオーゾンヌは、わずか7ヘクタールという小規模の畑しか持っていませんが、シャトーシュヴァルブランと並んでサンテミリオン地区を代表するシャトーです。

生産量が少ないので入手は困難を極め、第1特別級Aに格付けされているため大変に高価です。

 

サンテミリオンの街のすぐ近くにあって、段々畑の斜面の頂上にシャトーがあるいわゆる「丘物のワイン」です。

作付け割合はカルベネフラン55パーセント、メルロ45パーセント。メドックワインよりほんの少し、丘物らしくアルコール度数が高めのワインを造っています。

 

1950代から1970年代まで評価を落とした時期があり、信頼を回復するのは1980年代になってからと、起伏のあるシャトー運営でした。

1990年代に入ってからは高名なコンサルタントであるミッシェル・ロランを招いて丁寧なワイン造りをしたところ、もともとの畑はよかったのですぐに酒質を回復した経緯があります。

 

シャトーオーゾンヌのワインを一言で言えば優美という言葉につきます。

メルローの持つしなやかさと複雑さが溶け合い、襟を正して飲みたくなるようなワインでしょう。

ボルドーワインのなかでトップの一つであることには疑いの余地がなく、世界の極上酒がもつ優美さと品の良さを備えているワインです。

 

カベルネソーヴィニヨンを使わなくても秀逸で長命なワインができるというお手本のようなシャトーで、若いうちは真価を発揮しないことでも知られています。

 

そのためこのワインを飲んで感銘を受けなかった場合は、まだワインが若かったか、保存状態に問題があったかのどちらかでしょう。

 

また、近年の品質の向上は他のシャトーと角度が違い、とくに1998年以降はほぼ間違いなく世界のベストワインといえる品質を保っています。

 

シャトーオーゾンヌ

生産量の少ないサンテミリオンのトップ

サンテミリオン地区でブドウが栽培されるようになったのは2世紀ごろのことで、古代ローマ帝国によって始まりました。

ボルドーの貴族出身でローマの元老院議員となり、当時の軍事基地として重要だったトリルにガリアの長官として赴任したのがこのシャトーの由来であるアウソニウスです。

モーゼルワインの主要都市にいながらこのワイン賛歌をうたったとされ、その別荘とされたのがここのシャトーなのです。

(ただし実際に住んでいたかは異論も多い)

いまでこそサンテミリオンは品質の高さで知られていますが、もともとは安ワインの産地で、対岸のメドックに比べると庶民的で気立てのいいワインの大供給地だったのです。

その中にあってオーゾンヌは早くからその品質を見込まれていたのですが、どうしたことか1950年代から70年代にかけてワインファンを失望させる時代があったのです。

しかし、1975年以降、若き醸造責任者アラン・ヴォ―ティエが取り仕切るようになり品質が向上し、現在ではメドックの1級と肩を並べる評価を得ています。

 

 

シャトーの歴史

歴史的な名士ゆかりのシャトーなのですが、頭角を現したのは19世紀中ころで、メドックで1855年格付けが行われたころでした。

1868年に当時有名だったワインの格付けガイドブックに掲載されて一躍トップシャトーの仲間入りをするのです。

このころの所有者はカンテナ家の甥だったのですが、その未亡人がシャトー経営をゆだねたのがエドワール・デュボワ・シャロンで、このひとの才能と努力でシャトーはさらに品質を上げることになります。

デュボワ・シャロンには二人の息子がいたのですが、その一人のジャンの娘のセシルがマルセル・ヴォ―ティエに嫁ぎます。

(この関係から、長らくこのシャトーの所有権はヴォ―ティエ家とデュボワ家が半分ずつあったのですが、後年になってデュボワ家が売りに出したところ、これをヴォ―ティエ家が買い取る形で単独所有となります。)


1974年、アランヴォーティエがシャトーの立て直しにかかりました。

醸造家のパスカルデルベックを招き改良に取り組んだ結果、シャトーはかつての評判を取り戻します。

ところがこのころはまだトップシャトーの中では決して抜きん出た存在ではなく、絶えず相対的な評価のある対比されるシャトーの一つだったのです。

 

 

1997年には共同所有を解消し、ヴォーティエ家が単独のオーナーになると、アランが醸造責任者として栽培から瓶詰めまでを徹底的に見直します。

そしてミッシェルロランをコンサルタントとして技術顧問に迎えると、ワインの酒質は全ボルドートップの座に躍り出るのです。

1998年リリースからはトップのなかのトップとして評価され、価格もそれまでのものとは違う扱いを受けることとなるのです。

ちなみに、このシャトーの崖下のとおりを挟んだところに小さな建物があって、これがムーランサンジョルジュというワインを生産しています。

ヴォ―ティエ家の弟分的存在のワインなのですがこれがまた滅法上質なのです。

価格もお値打ちで、良いワインショップで見かけたら見逃さないことをお勧めします。

 


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