ワイン用語集フランスワインブルゴーニュのドメーヌブルゴーニュ地方生産者

ドーヴネとは?特徴と歴史、基礎知識

ドーヴネ(D’AUVENAY)は、ビオディナミの第一人者である、ラルー ビーズ ルロワ女史本人が自ら所有し、運営するドメーヌです。

ブルゴーニュのサン ロマンの高台にあったドーヴネを1988年にマダム ルロワが購入しました。

グランクリュであるボンヌ マールや、マジ シャンベルタンも所有しており、高品質なワインを生産しています。

ドーヴネの所有する畑の平均収量は25hl/haと、超低収量で量よりも質を重視した凝縮感のあるワインを造っています。

(ブルゴーニュの法定収穫量は40hl/ha程度ですが、いわゆるスーパードメーヌの多くは25hlほどに落として凝縮感を強調させるつくりをします)

丁寧に収穫されたブドウは全房で発酵を行い、複雑味を出し、低温浸漬は伝統的な木製の発酵槽で行っています。

そのブドウの持つ凝縮感の強さからか、赤ワイン白ワインともに新樽を100%使用して熟成されています。

 

ドーヴネ

ワイナリーの歴史

マダム ルロワは1933年生まれで、生まれてすぐに父のアンリ ルロワから唇をワインで濡らされたというエピソードがあるほど、ワインの品質を見抜くことに定評のある人物です。

3歳でワインのテイスティングを、23歳でメゾン ルロワを任されるなど、卓越した才能を発揮してきました。

メゾン ルロワは1968年に創業、契約農家からワインを購入し販売を行うネゴシアン業を行い、そのワインセレクトが高評価を得ていました。

そして分割所有ではありますが1988年に自社畑からワインを造るドメーヌ ルロワを設立、そして同年に完全にマダムが個人所有のドメーヌとしてドーヴネを購入し、ワイン造りを行っています。

 

重労働であるブドウ栽培とワイン醸造は完全な男社会ですが、そのなかで女性はおろかワイン業界のトップランナーの一人として確固たる評価を得続けています。

ワイナリーの評価

ルロワのワインはどれもきわめて高い評価を得ています。

その中でも特にドーヴネのワインはマダム ルロワが他社からの意見や影響を受けず、自身の理想を目指している究極のワインとして、注目されています。

世界最大のワイン検索サイト「ワインサーチャー」による、ブルゴーニュで最も高価なワイントップ10にもドーヴネのワインは入っており、その人気の高さを表しています。

 

 

また、マダム ルロワはドメーヌ ド ラ ロマネコンティの共同経営者として手腕をふるってきましたが、1992年に解任に追い込まれています。

辞任ではなく解任であるところが業界に大きな影響を与え、このニュースはワイン界の一大スキャンダルとして知られています。

こちらは憶測ですが、ドーヴネの造るワインが高品質すぎて、DRC社を脅かすのではないかと危惧され、解任に至ったのではないかという説もあるようです。

もちろん本当のところは本人達しか知りませんし、双方には双方のいいぶんがありますが、どちらが正しいということはありません。

しかし結果としてみれば、それだけの評価をマダムルロワが受けているという伝説でもあるのです。