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バローロ、バルバレスコとは?違いとブドウ品種、合わせる料理


バローロバルバレスコは、イタリアのピエモンテ州バローロ村、バルバレスコ村とその周辺の村で生産されているDOCGワインです。

このバローロの赤ワインは「ワインの王様」、バルバレスコは「ワインの女王」と呼ばれており、イタリアを代表する高級ワインとなります。

(ただし後述しますが「女王」といってもバルバレスコは相当重厚な味わいです。単体では男性的な力強さを感じるでしょう)

バローロとバルバレスコはブドウ品種も特徴もよく似ています。

ここでは二つをまとめて違いや特徴をご説明します。


二つのワインとも非常に重厚なワインで、DOCG規格の中でも最上級の評価を受けています。

しかし、ワインの知名度が上がると共に、生産者が増加したため品質にバラツキが出るようになりました。

厳しい意見ですが、一部のワイナリーには世界的なイタリアンブームのなかで「バローロやバルバレスコであれば売れる」という風潮があったと私は認識しています。

世界的なイタリア料理ブームも手伝い1990年代以降どんどん高額になっていくのですが、価格に対して品質の見合わない生産者も目に付くようになったのです。

そのため価格も3千円くらいの手頃なものから、ヴィンテージによっては数万円のものまで幅広くあります。

価格と品質の見合わないワインはなにもこの地域だけではありません。
 
ブルゴーニュやボルドーシャンパーニュにもありますし、もっと言えば世界中の評価の高い地域で部分的にみられる経済現象です。
 
もっとも日本ではユーザーの目が肥えてきて、最近は品質の見合わないバローロやバルバレスコはあまり見かけなくなりました。

 

バローロ、バルバレスコ

ブドウの品種

バローロ、バルバレスコ共に、ネッビオーロ種(NEBBIOLO)で作られています。

ネッビオーロはイタリア語の霧(ネッビア)が語源で、霧がで始める季節まで収穫を待たなくてはならないという意味があります。

晩熟型の品種のため、糖分が上がり、その分ワインはアルコール度数が高くなります。

また、酸味や渋みも大変に強い品種で、色調は明るいものが多いのにびっくりするほどのボリュームを感じることも多いでしょう。

渋み、酸味、アルコールが強いということは熟成に耐えうる品質だということです。

ネッビオーロ種を何年も熟成させることで、ワインには深く濃厚な味わいが生まれます。

 

日本に輸入されるワインとしては、

・ランゲ ネッビオーロ

・ネッビオーロダルバ

などの中には品質も高く、バローロやバルバルスコほどではないにせよ、ネッビオーロの特徴の出た上質なワインも多くあります。

生産地域はアルプス山脈に囲まれた特有の産地となり、地形がブドウの栽培に向いています。

また、ブルゴーニュのように局地的気象条件(ミクロクリマ)がワインに与える影響が多い地域でもあります。

例えば、バローロ丘陵で作られるワインは柔らかく華やかな印象ですが、セッラルンガ渓谷で作られるワインは重厚で熟成期間の長いワインとなります。

 

ブルゴーニュがピノノワール単体になったのは「ブドウは畑の特性をそのままワインに映す媒介者」という理論が根底にあったのですが、ネッビオーロも同じ理屈で先鋭化されたのでしょう。

ブルゴーニュワインの歴史をご参照ください。

 

バローロ、バルバレスコの特徴

イタリアワインといえば、酸味が強くタンニンの少ない軽い味わいが多い中、バローロはしっかりした渋みとコクのあるワインであることが特徴です。

ただしボルドーのように黒みのある色調ではありません。

どちらかといえば熟成の進んだブルゴーニュのような外観です。

 

ソムリエ試験での出題は価格的にあまり現実的ではありません。

しかし、ソムリエコンクールでは、審査員の側は品種の個性が出ているため出題しやすいので可能性はあります。

色調は明るいガーネットなのに、酸味が鋭く、渋みが酸味を押し広げるように広がってくるのが特徴です。

また、熟成によって果実味は少なくなり、乾いた印象のことが多いので判別しやすいです。

世界的にも突出した個性を持つので、ここが当てられるかどうかでほかの出場者と差がつくでしょう。

 

バローロ、バルバレスコ共に多数の生産者がいますのでそれぞれ個性が変わってきます。

伝統的な手法で醸造する生産者もあれば、ブルゴーニュの技術を取り入れたモダンスタイルや、両方の生産方法を取り入れた生産者もあります。

伝統的な手法の場合は、酸味やタンニンがしっかりと感じられます。

一方モダンスタイルの場合は、熟成期間が短時間で果実風味が楽しめるような仕上がりになります。

 

バローロとバルバレスコの違い

バローロは王様、バルバレスコは女王様と評されますが、前述のとおり両者には際立った違いは見出しにくいのが現状です。

ソムリエコンテストでもブラインドテイスティングで出題されても、正確に答えられる人はほとんどいないかもしれません。

もっとも、通説ではありますが、

・渋みはバローロのほうが強く、バルバレスコのほうが滑らか

・酸味は、バローロのほうが鋭角的で、バルバレスコのほうが柔らかい

・熟成はバルバレスコのほうが早く進む

 

などの特徴があるといわれています。

もっとも、これらは一つの目安であって、ワイナリーによっても違いがありますし、最終的には一つ一つのワインで判断するしかありません。

 

 

相性の良い料理

ジビエ料理で使用される動物や野鳥が豊富に得られる地方のワインなので、ジビエ料理とのマリアージュは最高です。

重厚ながらも柔らかな味わいは肉料理との相性が良くなっています。

バローロの産地の近くで栽培される白トリュフは、ブドウの収穫時期とも重なることから、最高のマリアージュと言われています。

ピエモンテ風の手打ちパスタで絡めれば最高のマリアージュを楽しめます。

その場合は、できる限り熟成の進んだワインを選びましょう。

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