1987年に設立されたワイナリーであるメゾン・アンブロワーズ(BERTRAND AMBROISE)の当主であるベルトラン・アンブロワーズはブドウ栽培やワイン醸造とは無縁の家柄にも関わらず、高い評判の造り手です。
濃厚さやエレガントさを合わせ持つワインとなり、ブルゴーニュ地方で今後注目すべきワイナリーです。
ワイナリー名はベルトランアンブロワーズですが、エチケットにはメゾン アンブロワーズと記載がありますのでご注意ください。
義父を継ぐ形で造り手となったベルトラン・アンブロワーズが醸造を開始したのは1990年代で、果実味が凝縮されたワインが評価されています。
本拠地はコートドニュイ地方のプルモー・プリセで、プルモーの村議を20年と村長を7年務めたことでも知られています。
おそらく村長出身のワイン醸造家はフランスでも彼一人かもしれません。
所有する17haのブドウ畑は、化学肥料や殺虫剤などを一切使用しない有機農法であるビオロジック製法を用いています。
以前は、完熟したブドウからエキスを十分に抽出し、ノンフィルターによって濃厚かつ果実味が溢れるワインに仕上がりでした。
しかし、近年では樽香を抑えたエレガントで華やかなワインへと変わりつつあります。
ベルトラン アンブロワーズ
ワイナリーの歴史
ベルトラン・アンブロワーズは、ワインやブドウとは無縁の家柄だったものの教師の勧めでボーヌの醸造学校へ入学しました。
そこでワイン造りについて学んだ後、妻のマルティーヌと出会い義父を継ぐ形でメゾン・アンブロワーズを設立しました。
10年前までは原料のブドウを買い付けするネゴシアンとしてワインを醸造していましたが、少しずつ自社所有の畑に移行していきました。
ビオロジック農法にこだわり、2013年にはフランス農務省認証機関であるエコセールの認証を取得しました。
世界的な評価
歴史の浅いワイナリーながらも評価は高く、人気高いベルトラン・アンブロワーズのムルソー1級はパーカーポイントでも90点台と高くなっています。
グランクリュのクロ・ヴージョやエシェゾーの2013年は、パーカーポイント最高97点と高得点を記録し、「現代的スタイルの最上級」と評価されています。
白ワインではブルゴーニュ アリゴテからムルソー、コルトンシャルルマーニュなど、
赤ワインではブルゴーニュルージュやコートドニュイヴィラージュからボーヌ、コルトン、エシェゾーなど
がラインナップされています。