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べスラ ド ベルフォン シャンパーニュとは?その特徴と歴史

ベスラ ド ベルフォンはアイに設立されたメゾンで、本拠地はエペルネにあります。

自社畑は35haほど所有しており、その他のブドウは主に、マルヌヴァレーにある約100軒もの栽培農家から最良のブドウを選別して使用しています。

醸造の際、マロラクティック発酵は行っていません。

同社はサロン社を買収しているため、メニルシュルオジェールに1haの畑を所有していて、サロンがシャンパンを造らないときにべスラドベルフォンが使うのです。

年間生産量は250~300万本となかなかの規模で、投資対象として魅力的なのか、いくつかの買収劇も経験しています。

フランスとその隣国で長いこと消費されていた経緯から、日本での知名度はほとんどありません。

もっと知られてもいい品質のメゾンなのですが、一部のフレンチレストランでハウスシャンパーニュとして細々と使われているイメージです。


発砲が弱めのシャンパンなので、この手の泡が苦手な人にもお勧めしやすいですし、口当たりがフルーティーなので初心者向けといえるかもしれません。

後述しますが巨大企業が手掛けるだけあって品質は安定していますし、ワインショップなどで見かけることがあれば一度試してみてはいかがでしょうか。

 

 

べスラドベルフォン

繊細な泡立ちのスタンダードブリュット

 

スタンダードキュヴェは、キュヴェ デ モワンです。

約3年の瓶内熟成を経てリリースされます。

通常のシャンパーニュが6気圧であるのに対し、キュヴェ デ モワンは4気圧と、精細な泡が特徴です。

このキュヴェ デ モワンは、1930年に誕生したクレマン デ モワンを起源とするシャンパーニュです。

 

クレマン デ モワンはヴィクター ベスラ氏が、パリの最高級レストラン”La Samaritaine de  Luxe”から、「食事を通して楽しめる、軽くて繊細な泡を持つシャンパーニュ」という要望を受けて造った革新的なシャンパーニュです。

瓶詰めの際に添加されるショ糖の量を、伝統的なリケール ド ティラージュよりも抑える独自の製法で、繊細な泡を造っています。

その他にはロゼや、ブラン ド ブランもリリースしており、高い評価を得ています。ブラン ド ブランは、グラン クリュのシャルドネのみを使用した贅沢な造りです。

 

ワイナリーの歴史

1843年にオーヴィレール出身の、エドモンド ベスラ氏により設立されました。

エドンモンド氏の二人の孫である、ヴィクター氏とエドモンド氏が後を継ぎ、メゾンの名声を高めていきます。

 

1920年には、エドモンド氏と、シャンパーニュ地方の貴族だったイヴォンヌ ド メリック ド ベルフォン女史が結婚し、ベスラ ド ベルフォンとしての歴史が始まります。

1930年にはクレマン ド モワンが誕生し、人気を博しました。

 

1976年にペルノリカール社に買収されます。

この会社はアニスリキュールの会社ですが、フランス人はこのリキュールが大好きでものすごい売り上げの巨大企業です。

スコットランドのスコッチハウスのエドラドウア、アベラワーを買収し、アメリカではバーボンの名門のワイルドターキーを所有していました。

元々は国内と隣国向けの消費でしたがペルノリカール社の傘下で会った時に海外への販路を拡大し、67%も海外輸出量を増やしています。

その後ペルノリカール社は同社の成長に対する役目を終えたとして1991年に手放します。

 

食事に合わせたシャンパーニュとして、世界中の一流レストランで使用され、ノンヴィンテージ シャンパーニュの中で最高評価を得ています。

また、美術界と関係が深く、20年以上もオルセール美術館の公式シャンパーニュです。2016年からはルーヴル美術館の公式シャンパーニュも採用されました。

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