あなたにとって最も居心地のよい場所はどこですか?
多くの場合それは、ご自宅ではないでしょうか。
よく、空気のような存在などと形容されますが、家族といっしょにいるのは至極、自然なこと。
余計な気を遣わない環境で楽しむワインは日常にスッと入ってくる、食卓にあるのが当たり前のようなテーブル・ワイン。
ひょっとしたら、あなたは「家族にどんなワインを贈ろうか・・・」と思案しているのではないでしょうか。
Contents
家族の誕生日にワインを贈ろう
できればいつも通りに・・・
恋人や意中の人、尊敬する上司であれば考えものですが、家族のお誕生日なら、本来ならいつもどおりがいちばんです。
でもなんといっても大事なバースデー、さすがに日常的すぎても味気ないものです。
ちょっとだけグレードを上げてみましょうか。
悪魔が蔵に住むワイン?
近年、生産が盛んになってきた、オーストラリアやチリなどのニュー・ワールドのものはいかがですか?
1990年代、大ブームを巻き起こしたチリ・ワイン、カッシェロ・デル・ディアブロが有名ですね。
コンチャイトロという、チリのワインをリードするワイナリーが造るちょっと贅沢なデイリーワインです。
カッシェロデルディアブロは、よくハロウィンで楽しまれるワインですが、もちろん家族へのワインのプレゼントにも最高ですよ。
あまりのおいしさに、蔵に忍び込んで盗み飲みしようとする不届き者が続出した伝説をもちます。
「確かにうちのワインはうまいけど、盗み飲みされたらたまったものじゃあない」
考えた醸造家はアイデアを出し合います。
そして「蔵には悪魔が棲んでいる」と醸造家自らが吹聴することで、美酒を守ったとか。
スペイン語で悪魔の蔵という意味のワインをさりげなく買って帰ったら、その日の夕食の話題は決まりですね!?
コロッケやメンチにも合うワイン
さらにお手ごろなのがサンタ・バイ・サンタ・カロリーナ。
アメリカのワイン専門誌『ワイン・エンスージアスト』が主催する『ワイン・スター・アワード2015』のニュー・ワールド部門で“ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた実力の銘酒。
コロッケやメンチなど、スーパーのお総菜コーナーの定番にマッチするのもうれしい。
よそ行きの服ではなく、ルーズ過ぎないおしゃれな部屋着。
そんなことを思わせるワインを家族に贈る。実に粋です。
家族が落ち込んでいるときは・・・?
家族であれば、ひょっとしたら誕生日が落ち込んでいるときであることもありますよね。
おもてでは元気そうにしていても、落ち込んでいる姿は家族だからこそ見過ごさないものです。
お仕事で、プライベートで、悩みを抱えているかもしれません。
そんな時はボルドー,ムーリスの「シャトーシャススプリーン」はいかがでしょうか。
シャススプリーンは「ゆううつを追い払う」という意味。
ボルドーワインの深いコクと優雅な味わいが、ひょっとしたら気分をあげてくれるかもしれません。
家族のキュヴェ
ご紹介した2本に比べれば若干、値が張りますが、ブルゴーニュの日本人ドメーヌ、ルーデュモンのキュヴェ・ファミーユ、「家族のキュヴェ」もぜひ召し上がっていただきたい逸品です。
人気漫画『神の雫』にも登場する仲田 晃司さんが支えてくれた家族への感謝を表した特別なワイン。
エチケットにはお嬢様が描いた、奥さまの似顔絵が。
ただし近年は人気化して日本では入手困難なワインになってしまいました。
それだけに見つけたときは、ぜひご検討ください。
温かく、ステキなお誕生日になりそうですね。