「ナイフが切れないようですね。お取替えします」
隣のテーブルでコース料理を食べていたカップルの男性にウエイターが声を掛けました。
紅潮した顔で必死に格闘していたのはサーロイン・ステーキ。
手にしていたのはフィッシュ・ナイフでした。
恐らく、魚料理をミート・ナイフで食べてしまったので、残ったナイフでがんばるはめになったのでしょう。
切なかったに違いありません。
大切な記念日のデート、まして恋人のお誕生日だったとしたら張り切る気持ちもわかりますが、その場だけ取り繕おうとしても必ず、ボロが出るものです。
「自分を大きく見せない」は、誕生日にワインを楽しむときも同様でしょう。
虚勢を張るより相手といっしょに体験する喜びを見つけましょう。
彼氏・彼女と誕生日にワインを楽しむ
レストランでは、見栄を張らない
男性の皆様には大変に失礼な意見かもしれませんが、自分を大きく見せている姿は簡単に見透かされますし、時として惨めなものです。
普段からワインを楽しんでいるのであればいいのですが、そうでない場合には、素直に「自分はワインになれていないんだ」という心構えを持ちましょう。
こうすることでお相手からすれば
「この人はできないことをできないといえる器の大きさがある」
と思わせることができるのです。
たとえばレストランでワインを注文すると、テイスティングを打診されることがありますが、自信がないのなら断っても構わないのです。
お店できちんと管理されているものですし、スタッフが事前にテイスティングしているはずだからです。
そしてもし挑戦するのならぜひ、その体験を二人で楽しんでください。
したり顔で成功させるより、「この日のために勉強してきたんだ」と言ったほうがずっとステキです。
ドキドキを共有することで二人の関係性も高まるはず。
自宅で誕生日祝い
すでにお付き合いしているカップルや、結婚されている場合はご自宅で誕生日祝いをすることも多いでしょう。
宅飲みならバレンタイン・ギフトの定番、カロンセギュールのようにハートがデザインされたエチケットのワインもいいですね。
恋を叶えてくれるというダーゼンシュタインの魔女が造った、ヘックス・フォン・ダーゼンシュタイン・シュペートブルグンダー・ロートヴァインを選ぶのもおもしろい。
ロマンチックなネーミングであれば、イタリア カンパニア州のラクリマクリスティもいいですね。
ラクリマクリスティは、「キリストの涙」という意味です。
ヴェスーヴィオ火山の噴火のあとに積もった火山灰質土壌(ヴォルカニック土壌)で栽培されたワインもセレクションに入れてみましょう。
誕生日にプロポーズ
これを機会にプロポーズしようということであれば相手の生まれ年ワインをお勧めします。
フランスのある村では恋の相手に贈ることがプロポーズなのだとか。
品質管理が難しいワインを長期保存することは容易ではありません。
つまり、それだけ手をかけているということ。
そんな貴重なものをプレゼントすることは相手に敬意を払い、その人生を認めているから。
見栄を張らずに真摯な姿勢で臨むならきっと、すばらしいお誕生日になりますよ。
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