ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

ボンヌマールとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

ボンヌ マール(BONNES MARES)は、ブルゴーニュ地方のモレ サン ドニとシャンボール ミュジニーにまたがるグラン クリュです。

もっとも、そのほとんどはシャンボールミュジニー村(13.5ha)にあって、モレサンドニ村(1.5ha)はわずかしかありません。

実際のワインの性質はモレサンドニ村のタイプになっていて、一般的な評価は女性的というよりは酒質のしっかりした長命のワインだとされています。

しかし、もう少し深く検討すると、これは畑の部位による違いというほうが正しいかもしれません。

 

ボンヌマールは土質を大部分がテールルージュと呼ばれる赤色土と、シャンボールミュジニー寄りの斜面上部のテールブランシュと呼ばれる白色の明るい泥土に分かれていて、これがワインに違いをもたらしています。

テールルージュはふくよかで肉付きの良い質感の味わいで、テールブランシュは華やかでミネラル感やかぐわしい芳香を持つとされています。

これらの二つの土質のエリアの両方を持っている生産者もいれば、片方だけの生産者もいますし、また両方持っていたとしてもブレンドするかどうかはわかりません。


面白いのがグーグルマップを見てもその差がはっきりとわかり、右側は斜面下部のテールルージュ(赤土)で、左側はテールブランシュ(白土)になっています。

テールルージュとテールブランシュは石垣で区別されていますので、その意味でもボンヌマールは二つに分けて検討するべきかもしれません。

 

指定栽培面積は15.0572ha,所有者数は35と多く、価格もピンキリですので、購入前に検討が必要でしょう。

主要な生産者として、

ヴォギュエ(2.66ha)、ドゥルーアンラローズ(1.49ha)、ロベールグロフィエ(1.00ha)、デュジャック(0.58ha)、ブリュノクレール(0.41ha)、ルロワ(0.26ha)、アルロ―(0.21ha)

があります。

 

最大所有者のコントジョルジュドヴォギュエはボンヌマールの畑を中世のころから所有していることがわかっている名家で、ボンヌマールの総面積の20%弱を所有しています。
 
現在の評価はご覧のようにボンヌマールの中でもトップでしょう。
 
ところが、意外かもしれませんが、ヴォギュエであっても1980年代までは評価を落として苦労した時期があったのです。
 
1985年に醸造長のフランソワミレが就任して酒質は徐々に回復するまでは、決してトップドメーヌというわけではありませんでした。
 
現在のような世界のワインファンから尊敬を集める唯一無二の評価を得るドメーヌでも、長く名声を保つというのがどれだけ大変かがわかります。

 

ボンヌマール

語源

いくつかの説がありますが最も有力とされているのが「よき母」つまりフランス語のBonne mereです。

初期のころにボンヌマールを所有していたのがタール・オー修道院で、そちらの修道女が名前の起源だろうという説。

ブルゴーニュワインの歴史は極めて宗教色の強い成り立ちなので、これがもっとも信ぴょう性が高いとされます。

ただし、面白いのがBONNES MARESの綴りのとおり、複数形になっているのでよほどタール・オー修道院の女性陣はそろって「よき母」のイメージだったのでしょう。

 

もう一つの語源がMARESの語源そのものが「耕す」を意味するMERERだとする説。

頑張って畑を耕していいワインを造れということでしょうか。

 

そしてもう一つがMARESはMERES(母神)で,収穫を守り、賜ってくれる多神教の神をさすという説もあります。

 

特に定まっているわけではありませんので、お好みの説でまったく問題ありません。

クロドラロッシュは名前の意味が「特定の岩」で、そのため語源に興味深い説がありますが、ボンヌマールも負けず劣らず興味深い語源ですね。

 

ワインの全体像


ピノノワールから造られる赤ワインのみ生産されており、1936年からグラン クリュに認定されています。

標高250メートルから280メートルに位置していて、一つの畑の標高差が30メートルもあるということになります。

 

↑地図を見ると中央を上から下に向かっていい感じに曲がっている小道が見えるかと思います。

これがテールブランシュとテールルージュの境界線で、石垣の列で表土の浸食を防いでいます。

 

ボンヌ マールは15haにも広がるグランクリュであり、モレサンドニ側に1.5ha、シャンボール ミュジニー側に13.5ha位置しています。

 

モレ サン ドニ側のボンヌ マールは、東向きの傾斜が比較的大きくなっていて、以前は隣接するクロドタールの石垣の中にまで広がっていましたが、ここは1965年にはクロ ド タールに編入されました。

 

シャンボール ミュジニー側のボンヌ マールは、比較的緩やかな傾斜であり、表土は薄く少し粘土質が多い土壌構成になっています。

 

総論としてボンヌ マールは比較的男性的な味わいであり、たくましくしっかりとしたタンニンを持ちます。

ブルゴーニュで最も長命なワインのひとつと言われており、評価の高いグランクリュです。

 

 

楽しみ方のコツ

ボンヌマールは男性的で太い輪郭のあるワインとされています。

ただし前述のとおりひとくくりにすると、土質の違いにフォーカスできず、せっかくの楽しみを半減させてしまうでしょう。

二つの主要な土壌の区画(テールブランシュとテールルージュ)にバランスよく土地を所有している生産者もいれば、どちらか一つという生産者もいます。

また、両方所有していてもブレンドするかしないかはわかりませんし、こればかりは個別のワインを詳しく検討するしかありません。

テールルージュのほうは丸くてかつ筋肉質なワインで、テールブランシュは果実の印象が強く華やかに仕上がります。

(もっとも、これらは特徴の違いであるので味の優劣ではありません)

 

できればご購入の前にどちらかの区画でできたのかを確認の上、味わいを想像してみてはいかがでしょうか。

 

温度は18度程度で問題ありません。グラスも大ぶりなブルゴーニュグラスをきれいに磨き、できればワインに集中できる環境でいただきましょう。

 

ブルゴーニュを代表する高品質な赤ワインですので、ご家庭での手作りの料理よりも、レストランのシェフが腕によりをかけた料理が似合います。

若いうちは赤身肉の繊細な味わいを楽しめるグリル料理がいいですし、10年以上熟成させたものはジビエ料理をぜひご堪能ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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