ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

ボンヌマールとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

ボンヌ マール(BONNES MARES)は、ブルゴーニュ地方のモレ サン ドニとシャンボール ミュジニーにまたがるグラン クリュです。

ピノノワールから造られる赤ワインのみ生産されており、1936年からグラン クリュに認定されています。

 

クロドラロッシュは名前の意味が「特定の岩」で、そのため語源に興味深い説がありますが、ボンヌマールも負けず劣らず興味深い名称といえます。

 

いくつかの説がありますが最も有力とされているのが「よき母」つまりフランス語のBonne mereです。

初期のころにボンヌマールを所有していたのがタール・オー修道院の修道女で、ブルゴーニュワインの歴史は極めて宗教色の強い成り立ちなので、これがもっとも信ぴょう性が高いとされます。

しかし、通常の感覚では母は一人なので単数形になるはずですが、ボンヌマールは複数形なところが興味深い。

 

もう一つの語源がMARESの語源そのものが耕すを意味するMERERだとする説。

そしてもう一つがMARESはMERES,つまり母なる神様で、収穫を守り、賜ってくれる多神教の神をさすという説もあります。

 

特に定まっているわけではありませんので、お好みの説でまったく問題ありません。

 

ボンヌマール

ワインの全体像


ボンヌ マールは15ha広がるグランクリュであり、モレサンドニ側に1.5ha、シャンボール ミュジニー側に13.5ha位置しています。

このように大半がシャンボール ミュジニー側に位置しています。

モレ サン ドニ側のボンヌ マールは、ブリュノ クレールとフジェレ ド ボークレールが所有しており、東向きの傾斜が比較的大きくなっています。

モレ サン ドニ側の方が石灰質を多く含んでいるため、少し堅い味わいを持ちます。

モレ サン ドニ側のボンヌ マールは、以前はクロドタールの石垣の中にまで広がっていましたが、1965年にはクロ ド タールに編入されました。

 

シャンボール ミュジニー側のボンヌ マールは、比較的緩やかな傾斜であり、表土は薄く少し粘土質が多い土壌構成になっています。

シャンボール ミュジニーには、ミュジニーと呼ばれるもうひとつグラン クリュがあります。

ミュジニーはシャンボール ミュジニーの南部に位置しており、同じ村にあるにも関わらず、ボンヌマールとは異なる特徴を持っています。

 

ワインの特徴

ボンヌ マールの畑には、その対角線上に小道が通っています。

その小道を境にして異なるテロワールを持っています。

小道の上部は石化質の強いテール ブランシュ(白土)、下部は粘土質の強いテール ルージュ(赤土)と呼ばれており、生産者がどの区画を所有しているかでワインのタイプは異なります。

この小道の上部と下部をバランスよく所有している生産者のボンヌ マールが、高い評価を得ています(ex ルミエ)。

 

 

ボンヌ マールは比較的男性的な味わいであり、たくましくしっかりとしたタンニンを持ちます。

ブルゴーニュで最も長命なワインのひとつと言われており、評価の高いグランクリュです。

特にコント ジョルジュ ド ヴォギュエや、ジョルジュ ルーミエ、ジャック フレデリック ミュニエの生産するボンヌ マールは、ワイン愛好家から高い人気があります。

 

楽しみ方のコツ

ボンヌマールは男性的で太い輪郭のあるワインとされています。

ただし前述のとおりひとくくりにすると、あまりにも土壌の多様性を無視することとなり、せっかくの楽しみを半減させてしまうでしょう。

二つの主要な土壌の区画(テールブランシュとテールルージュ)にバランスよく土地を所有している生産者もいれば、どちらか一つという生産者もいます。

テールルージュのほうは丸くてかつ筋肉質なワインで、テールブランシュは果実の印象が強く華やかに仕上がります。

(もっとも、これらは特徴の違いであるので味の優劣ではありません)

 

できればご購入の前にどちらかの区画でできたのかを確認の上、味わいを想像してみてはいかがでしょうか。

 

温度は18度程度で問題ありません。グラスも大ぶりなブルゴーニュグラスをきれいに磨き、できればワインに集中できる環境でいただきましょう。

 

ブルゴーニュを代表する高品質な赤ワインですので、ご家庭での手作りの料理よりも、レストランのシェフが腕によりをかけた料理が似合います。

若いうちは赤身肉の繊細な味わいを楽しめるグリル料理がいいですし、10年以上熟成させたものはジビエ料理をぜひご堪能ください。

 

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