カベルネ フラン(CABERTNET FRANC)は、古くから栽培されている歴史ある黒ブドウ品種です。
長年フランスのボルドー地方が原産地とされていましたが、現在はスペインのバスク地方に起源があると考えられています。
カベルネ ソーヴィニヨンは、このカベルネ フランとソーヴィニヨン ブランの交配品種です。
あまり知られていませんが、カベルネ フランは世界的に人気のあるカベルネ ソーヴィニヨンの祖先なのです。
サンテミリオンのシャトーシュバルブランはカベルネフラン100%で造られます。
世界で最も高価なカベルネフランといえるでしょう。
カベルネフラン
品種の特徴
カベルネ フランの果実は小さく、比較的冷涼な気候でも栽培が可能とされています。カベルネ フランを補助的に使用しているワイン産地が多いですが、ボルドー地方では重要な品種のひとつとされています。
カベルネ フランは産地にもよりますが、ピーマンやアスパラなどの青く清涼感のある香りが特徴的です。
完熟することがとても難しい品種であるため、青い特徴的な香りが出やすくなっています。
色合いは薄く、木苺のような香りも持っており、軽やかでフレッシュな果実味が飲みやすいものが多いです。
カベルネ ソーヴィニヨンと比較されることが多く、カベルネ ソーヴィニヨンに比べるとタンニンが少なく、柔らかさを持っています。
カベルネ ソーヴィニヨンには濃厚なイメージがありますが、カベルネ フランはエレガントな印象があるブドウ品種です。
主な生産地域
カベルネ フランの全世界の栽培量のうち70%ほどはフランスで栽培されています。
フランス国内の産地としては、ボルドー地方とロワール地方が知られています。
ボルドー地方ではカベルネ ソーヴィニヨンやメルロとブレンドされ、主に補助的に使用されています。
一方ロワール地方では、100%カベルネ フランを使用したワインも生産されており、主要品種として使用されています。
その他の地域では、アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、山梨などで栽培されています。
イタリアのトスカーナ州でも栽培されており、「スーパー トスカーナ」として生産されている秀逸なワインにも使用されています。
こちらの記事もお勧めです。
ここからはPRになります。
当サイト「ワインの教科書」は、高品質ワインのオンラインショップ「ワインブックス」を運営しています。
もしあなたが当サイトでワインに興味をもち、「実際に飲んでみたい、手にしてみたい」そう思ったときに覗いてみてください。
きっと素晴らしいワインとの出会いが待っていることを、お約束します。