シャトー ド カマンサックは、オーメドックに位置し、メドック5級に格付けされているシャトーです。
セカンド ワインはラ クロズリー ド カマンサックです。
シャトーはサンジュリアンとの村境にあり、所有する畑は75haと広大です。
小石が多い粘度石灰質土壌で水はけがよく、栽培面積はカベルネソーヴィニヨン60%、メルロ40%です。
1855年の格付けでも知名度は低く、格付け以降も所有者がころころ変更して辛酸をなめたシャトーです。
スペインのマルケスデカセレスがフランス進出をしますが、もともと南仏で安ワインを大量に造っていたのです。
しかしその将来性に見切りをつけて売り払い、売却益でこのシャトーを購入したところがターニングポイントでした。
シャトーカマンサック
復活したシャトー
収穫は手摘みで行い、発酵は自然酵母で行います。
発酵はステンレスタンクとコンクリートタンクを併用し、25日以上かけてゆっくりと抽出を行います。マロラクティック発酵は樽内で行います。
新樽比率は35~70%とヴィンテージに応じて変更し、17~20カ月熟成させます。
ワイナリーの歴史
1855年に格付けされものの、最も知名度が低いシャトーのひとつでした。
1964年にフェルネール兄弟が買収します。フェルネール兄弟はスペインのリオハにあるマルケス デ カセレスを所有しており、モダンなワインを造っています。
畑は荒廃し13haしかありませんでしたが、畑を買い足します。またワイン蔵と醸造設備を刷新し、醸造学者エミール ペイノー氏の力を借りて、品質の向上を目指します。
支配人にはクレール ヴィラール女史を採用しました。ヴィラール女史はシャス スプリーンやフェリエールを復活させた人物で、カマンサックでも手腕を発揮します。現在の支配人は妹のセリーヌ女史が引き継いでいます。
現在のワイン造りはコンサルタントのミッシェル ロラン氏と、エリック ボワスノ氏が醸造を手掛けており、これからが注目されているシャトーです。
以前は知名度があまり高くなく、1960年代まで興味を欠く凡庸なワインとして、評価は低いものでした。
1964年にフェルネール兄弟が取得してからは品質が向上し始めました。
そして1990年代以降、評論家ロバートパーカー氏からも高い評価を得ています。
メドック5級に格付けされていながら、手頃な値段であり、コストパフォーマンスが高く人気があります。
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