ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

シャトードラトゥールとは?特徴と歴史、基礎知識

シャトードラトゥール(CHATEAU DE LATOUR)は、ヴージョ村の大部分を占めるグランクリュ、クロ ド ヴージョの全体の約10%にあたる5.5ha所有しているドメーヌです。

クロ ド ヴージョは、現代ブルゴーニュワインの基礎を築いたとされるシトー派修道院の本拠地として知られています。

78名いるクロ ド ヴージョの所有者の中で、最大の面積を所有しています。

 

当サイトをご覧の皆様には釈迦に説法ですが、ボルドーのシャトーラトゥールとは無関係です。

シャトードラトゥール

石囲いの中で唯一完結?

クロ ド ヴージョはクロと呼ばれる石囲いで囲まれている畑なのですが、シャトー ド ラ トゥールは唯一そのクロの中で栽培、醸造、熟成ができるドメーヌとして知られています。

極端な言い回しですが、石囲いを一切出ずにワインを造ることが可能なのです。

 

また、クロ ド ヴージョのほかにはボーヌとサヴィニ レ ボーヌに畑を所有しています。

早い時期から有機栽培(ビオロジック)を実践し、自然に配慮したワイン造りを行っています。

 

醸造としては、100%全房発酵を行っており、とても寿命の長いワインを生産しています。

房をすべてマセラシオンすることでタンニンやそのほかのエキス分が多く抽出され、これが熟成に向くのです。

若い頃は力強く、それが個性の強さを押し出されたように映り、少し近寄りがたいニュアンスがあると思いますが、熟成するとその強い凝縮感と上品で長い余韻が魅力的になります。

新樽比率は高く、ヴィエイユ ヴィーニュなど力強いワインは、100%新樽で熟成を行っています。

 

ワイナリーの歴史

シャトードラトゥールの歴史は古く、1890年から始まった名門ドメーヌです。

1975年まではモラン ペール エ フィスが醸造を行っていましたが、それ以降はラべ家が管理するようになりました。

1987年からは、醸造コンサルタントであるギィ アッカ氏の指導の元ワイン造りを行いました。

もっとも、ギィ アッカ氏が提唱する低温浸漬を用いワイン造りを行いましたが、あまり高い評価は得られなかった経緯があります。

1992年にギィ アッカ氏は退任し、現在はメゾン フランソワ ラベも運営するピエール ラべによって管理されており、独自のスタイルを目指してワイン造りを行っています。

 

ワイナリーの評価

クロ ド ヴージョに畑を持つ造り手の多くは、クロの中でバラバラな位置に小さな畑を所有しています。

これがクロドヴージョの評価をわかりづらくさせている原因の一つでもあります。

 

ややネガティブな表現になりますが、クロドヴージョは名声が実力よりも上回っているきらいがあり、そのため所有者の中には投機的に所有権を有しているところもあるように感じます。

極端な話「持っていればお金が入るから大して努力しないよ」というスタンスですが、さすがにこれでは長持ちはしません。

もちろんこんなワイナリーはごく少数ですが、そんなワイナリーに足を引っ張られるドメーヌはたまったものではないでしょう。

 

もちろんシャトー ド ラトゥールは品質を高いレベルで保持していて、そのような傾向は一切感じられません。

パーカーをはじめとするワイン評論家の評価も極めて高い水準を保っています。

また、品質の均一化という意味でもシャトードラトゥールは秀でています。

クロ ド ヴージョの上段・中段・下段に畑を所有しており、クロ ド ヴージョという畑の特徴がわかりやすいワインを生み出しているのです。

 

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