ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

クロドラロッシュとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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クロ ド ラ ロッシュ(CLOS DE LA ROCHE)は、ブルゴーニュ地方のモレサンドニに位置しているグラン クリュです。

1936年にグラン クリュとして認定されており、モレサンドニを代表する畑として知られています。

クロ ド ラ ロッシュでは、ピノ ノワールを使用した赤ワインのみが生産されています。

ワインショップでは3万円~5万円程度で流通していますが、品質を考えるとほかのグランクリュに比較してコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

(一部1万円台のクロドラロッシュも見られますが、品質を考えると避けるのが無難かもしれません)

モレサンドニ村のワインは品質は高いのですが、ジュヴレシャンベルタン村とシャンボールミュジニー村に挟まれていて、相対的に知名度が低く割を食っているのです。

 

16.9ヘクタールとモレ村最大のグランクリュですが、19世紀後半に拡大された経緯があります。

後述しますが元々はクロドラロッシュは4.57ヘクタールだったのですが、そこに7つの畑が併合されたのです。

 

クロドラロッシュのロッシュは、岩の意味なのですが、フランス語に詳しい人はこの名前を奇妙に思うというか、興味深く思う人もいるかもしれません。
 
よく見るとロッシュ(岩の意味)が単数形であり、複数形ではありません。
 
そのため複数の散らばった岩をさしているのではなく、特定の岩をさしているのです。
 
語源としては、でんと大きな岩がここにあったのではないか、という説が有力になっています(諸説ありますがやや残酷なのでここでは省きます)。

 


主要な所有者に

ポンソ(3.40ha)、デュジャック(1.95ha)、アルマンルソー(1.48ha)、ユベールリニエ(1.01ha)、ルロワ(0.67ha)

があります。

見てお分かりのとおりスター生産者が多く、これだけ広域のグランクリュにもかかわらず、はずれがないというのが特徴です(一部検討する必要を感じる生産者あり)。

 

クロドラロッシュ

モレサンドニ最大のグランクリュ

クロ ド ラ ロッシュはマゾワイエールシャンベルタンプルミエクリュのオーコンボット、クロ サン ドニという名だたる畑に接しています。

モレサンドニの中では最北のグラン クリュであり、標高は約250m、東向きの斜面中腹に位置しています。

比較的傾斜は大きく、排水性に優れています。

クロ ド ラ ロッシュを越えた斜面上部にも畑はありますが、プルミエ クリュや村名クラスとなっています。

 

表土は薄く、石の多い粘土石灰質です。

表土が薄いため、地表近くにナクレ岩の母岩があり、母岩からミネラル分が多くブドウに吸収されています。

 

クロ ド ラ ロッシュは、モレサンドニのグラン クリュの中では最も広く、16.9haを占めています(所有者は約40 年間生産量は平均で約6000ケース超)。

比較的大きなグランクリュであり、8つのリューディーから構成されています。


8つのリューディーとは、レ ジュナヴリエール(⑦0.88ha)、モン リュイザン(⑥3.74ha)、クロ ド ラ ロッシュ(①4.57ha)、レ モシャン(⑤2.57ha)、レ フロワショ(④0.64ha)、レ フルミエール(③2.28ha)、レ シャビオ(②2.15ha)、レ シャフォ(⑧0.70ha)です。

これらのリューディーは19世紀後半に統合されて現在のクロドラロッシュの畑を形成することとなります。

(もっとも品質の高いのはもともとのクロドラロッシュの区画①とされています)

 

 

ワインの特徴


クロ ド ラ ロッシュから造られたワインは、濃密でしっかりとした骨格の強さが特徴的です。

モレサンドニの最北にあるため、ジュヴレ シャンベルタンに似た味わいの傾向を持ちます。

その固く引き締まった力強い果実味により、ブルゴーニュで最も長命なワインのひとつと言われています。

若いうちは黒い色調が印象的で、黒い果実の香りや力強い味わいがあります。

熟成を経ることにより、トリュフや腐葉土などの複雑な香りや、丸みのある味わいをもつようになります。

 

 

デュジャックやアルマン ルソーなど多くのスター生産者が所有しています。

その中でもポンソが、最大所有者です。

モレサンドニ村の宿命か、一般的にシャンベルタンなどと比べると、知名度は高くありません。

しかしその高い品質は、ジュヴレ シャンベルタンのグラン クリュに引けを取りません。

 

楽しみ方のコツ

モレサンドニの高級ワインで、しなやかで上質な渋みのワインです。

大変に高価なワインの上で、品質が価格に見合ったグランクリュで、そのためブルゴーニュワインのなかでも通好みのワインといえます。

温度は18度くらいに設定し、大ぶりのブルゴーニュグラスに少しずつ注ぎながらいただきましょう。

ブルゴーニュグラスは液体の表面積が大きくなるのですぐに空気と触れて香りが開き、まだ若いワインでも十分に楽しむことができます。

 

できれば10年は待ってから飲みたいワインで、熟成することで複雑さと上品さが増し、格調ある味わいに仕上がります。

そのためワインに集中できる環境で、料理もレストランのシェフがしっかりと作りこんだ料理がよく合います。

ジビエ料理にも合わせやすく、多少クセの強い肉質もクロドラロッシュが熟成した香りと十分に合わせられます。