クロ フルテ(CLOS FORTET)はフランスのボルドー地方、サンテミリオンにあるシャトーです。
セカンド ワインはクロズリー ド フルテであり、栽培比率はメルロ85%、カベルネ ソーヴィニヨン10%、カベルネ フラン5%です。
サンテミリオンに18haほどの畑を所有しており、そのうちの大半は石灰岩台地の上に位置しています。
石灰岩台地の上部は薄い粘土層、下部は粘土質石灰岩という構成であり、主にメルロが栽培されています。
カベルネ ソーヴィニヨンやカベルネ フランは、石灰岩台地の下に位置している砂質土壌に栽培されています。
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クロ フルテでは収穫は全て手摘みで行い、厳しく選果を行います。
発酵はステンレスタンクとフレンチオーク製のタンクを併用し、人力でのピジャージュを実践しています。
マロラクティック発酵は樽内で行い、5~6ヵ月は澱とともにシュール リーを行います。
シュールリーを終えた後12ヵ月熟成させ、リリースされています。
熟成に使用する樽は、3社から購入したミディアム ローストの樽で、新樽率は75~80%のものを使用しています。
クロフルテ
全体像
クロフルテのフルテは「とりで」の意味で、この区画がその昔要塞になっていたというところにちなみます。
シャトーの建物そのものはツタがびっしり生えていてパッとしないのですが、地下の洞窟には立派な酒庫があって、もし運よく訪れることがあったら是非地下蔵を見せてもらうことをお勧めします。
メドックは標高が低いため莫大な予算をかけないと地下蔵は作れないのですが、サンテミリオンはこれが可能なのです。
ここはつい50年ほど前までは名前は知られているのに品質で評価を落とし、価格も地に堕ちたワインとして知られていました。
ところが1980年代以降大型の資本が入り、これが1990年代に奏功して急激に頭角を現しました。
若いうちは堅い仕上がりなのですが10年ほどすると口当たりも柔らかくなり、品質が豹変します。
できれば最低でも5~7年は寝かせてから楽しむべきワインでしょう。
歴史
クロ フルテは中世の頃は要塞として知られていましたが、18世紀に所有していたカルル家とルロー家の尽力により、評価の高いワインが生産されていました。
しかし第二次世界大戦を境に評価は落ちてしまい、1949年にはボルドーの名門リュルトン家が購入しました。
1973年にはルシアン氏とアンドレ氏の兄弟が父フランソワ氏から引き継ぎ、荒廃した畑を再建し、様々な改革を実施。徐々にクロ フルテの評価を高めていきます。
2001年からはフランス人実業家のフィリップ キュヴリエ氏がオーナーに就任し、選果テーブルの導入やステファン デュルノンクール氏、ジャン クロード ベルーエ氏という2人のコンサルタントを招き、ワイン造りを行っています。
1940年代には評価は低く、あまり品質の高いワインは生産していませんでしたが、リュルトン家により復活を遂げ、サンテミリオン第一特別級Bに格付けされています。
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