世界最高の白ワイン生産者として知られているコシュデュリ(coche dury)は、「白ワインの王様」とも呼ばれるほどです。
ブドウ栽培から醸造までにこだわった丁寧なワイン造りから、果実味と酸がしっかりと感じられるワインが特徴となっています。
白ワインの評価としては、世界的に有名で、おそらくブルゴーニュでもトップ3の評価を得るドメーヌでしょう。
コシュ デュリ
ワイナリーの全体像
コシュ・デュリは、ブルゴーニュ地方のムルソー村に本拠地を構えています。
コシュ・デュリを語るには、現在の責任者であるラファエルの父であるジャン・フランソワの存在を外すことができません。
ドメーヌとしての名前と価値を高め、ブルゴーニュを代表する白ワインを生産するようになった生産者なのです。
上質なブドウを栽培するために収穫量を抑えて、醸造には天然酵母を用いるなど丁寧なワイン造りを行っています。
ノンフィルターで瓶詰めされ、長期熟成に耐えることでも知られています。
ノンフィルターで瓶詰めをすることで複雑性が生まれますが、そのぶん劣化の恐れがあるのですが、緻密な瓶詰め方法によりノンフィルターで長期熟成するワインを可能としたのです。
現在の畑の所有は10.5haとなり、ワインの生産量は約42,000本です。
ワイナリーの歴史
コシュ・デリーの歴史は1920年から始まりますが、ネゴシアンとして販売しており、自社ラベルのワインが販売されるようになったのは1973年からとなります。
1964年にジョルジュ・コシュが引き継ぎ、畑が徐々に拡大されましたが、ネゴシアンの販売が続いていました。
1973年にジャン・フランソワが引き継いでから妻の名前と合わせて「シャン・フランソワ・コシュ・デュリ」の名前に変更されたのです。
ジャン・フランソワによってドメーヌとしてワインの質が認められ、品質にこだわることから希少性も高く高価格で取引されるようになったのです。
2008年より息子のラファエルが引き継ぎ、「コシュ・デュリ」と名前を改めてワインを生産しています。
100点のコルトンシャルルマーニュ?
白ワインの評価が非常に高く、コシュデュリのコルトン・シャルルマーニュはパーカーポイント100点獲得をしたことでも知られています。
パーカーポイント100点を獲得している白は、ブルゴーニュではDRCのモンラッシェと2銘柄のみです。
パーカーが100点を付けたため、DRCほどではありませんがコシュ デュリのコルトンシャルルマーニュは高額で、生産量も少ないためまず日本で見かけることはないでしょう。