コート シャロネーズ(COTE CHALONNAISE)は、フランスのブルゴーニュ地方にあるワイン産地です。
コート ドールの南、マコネの北に位置しており、東西約5km、南北約40kmという広域な産地です。
シャロネーズとは港町として栄えたシャロン シュール ソーヌ市から名づけられました。
もともとはブルゴーニュの中でも影が薄く、現在のようにブルゴーニュワイン全体が価格高騰するまではほとんど知られていないような生産地域でした。
しかし、実際には地続きでワイン生産地域としては環境も良く、これに目を付けた新興生産者が腰を下ろして上質なワインを造りはじめています。
構成するAOCは以下のとおりです。
ブーズロン(BOUZERON)
リュリー(RULLY)
メルキュレイ(MERCUREY
ジヴリー(GIVRY)
モンタニー(MONTAGNY)
コートシャロネーズ
全体像
コート シャロネーズは似たコート ドールに似た気候条件を持ちます。夏は暑く冬は寒い大陸性気候ですが、コート ドールよりも若干温暖です。
コート シャロネーズはコート ドールとは異なり、いくつもの独立した谷に分かれています。それぞれの谷にブドウ畑が広がっており、多様なワインが生産されています。
コート シャロネーズには5つの村名アペラシオンが含まれています。グラン クリュはありませんが、評価の高いプルミエ クリュが多数含まれています。
コート シャロネーズでのワイン造りはクリュニー修道院の修道僧により進展しました。
以前は貴族に向けてもワインを生産していましたが、フランス革命後に地方が県に分割され、1791年にコート ドール県から切り離されてしまいました。
その後は南に位置している工業地帯に向け、アリゴテやガメイを使用した日常消費用ワインを生産しており、そのイメージが強く残っています。
そして1935年にはAOCが創設され、コート ド ボーヌの名でワインを生産する事ができなくなりました。
ボーヌのネゴシアンがコート シャロネーズに安いワインを求めて買い付けに来ますが、近年は協同組合に加入してワイン造りを行う生産者が増えてきています。
特徴とブドウ品種
コート シャロネーズではピノノワールやガメイ、シャルドネ、アリゴテなどのブドウ品種が栽培されています。
コート ドールに近いスタイルのワインが生産されていますが、少し地理的に南に位置しているため、コートドールに比べて親しみやすい味わいのワインが多く、穏やかな印象を持ちます。
ブルゴーニュ地方のワインは価格が高騰していますが、コート シャロネーズのものはまだ比較的価格は抑えられているため、コストパフォーマンスの高いワインが多く生産されています。
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