ワイン用語集フランスワインローヌ地方

コートロティ ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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コートロティフランス南部にあるヴィエンヌ近く、ローヌ地方の中でも最北端の位置で生産される赤ワインAOCです。

北部ローヌ地方の高級ワイン産地としてエルミタージュと共に知られています。

1990年代の日本のワインブームの際にもコートロティは早くから注目され、ボルドーやブルゴーニュ以外の地域としては最も高い値で流通されていました。

とはいえ、もともとこのワインはフランス本国でもさほど注目されていないワインだったのです。

この地域にはピラミッドという、ポールボキューズやトロワグロも修業した有名レストランがあって、1980年代まではそこくらいしか飲めるところがないくらい知られていませんでした。

しかし、1970年代に入ってブドウ栽培の優位性に目を付けた優秀な生産者が台頭してきます。

そこにまずはワイン評論家が目をつけ発表し、「どうやらあそこのワインは知られていないけどおいしいらしい」となります。

このころはワインの情報量が需要に追い付いていませんでした。

ボルドーやブルゴーニュ以外にもいいワインを探していたユーザーの潜在意識は評論家の喝采によって火が付き、そして一気に人気化したのです。

もっとも、コートロティは確かに魅力的なワインなのですが、年間生産本数が約2万ケースと少なく、現在でもほとんどが地元の有名レストランなどで消費されています。

輸出向けの割合も少ないので世界的に名が通るワインとはなりません。

そのため逆にコアなワインファンからすればぜひとも飲みたいワイン、となるのです。

 

コートロティ

ローストした斜面?

コートロティとは「ローストされた斜面」という意味で、名前の通り温暖な気候と急斜面の段々畑が特徴となります。

この畑を何往復もして栽培して収穫し、流された土を元通りにしているかと思うと本当に頭が下がる思いです。

 

全ての畑が南東から南向きとなるため、十分な太陽の光と水はけの良い土壌の元で造られます。

段々畑なので、作業を機械で行うことが難しく人の手でブドウ作りが行われています。

(その結果、繊細な仕上がりになりますが当然コストも上がります)

 

 

このワインはローマ時代からブドウ造りが始まったと言われていて、フランスでも最も古い畑のひとつになります。
 

ローマがガリアを侵攻した時、リヨンのあたりはガリア部族間の抗争の地でしたのでローマ軍は敬遠してヴィエンヌを前線基地にします。
 

そしてこれが発展するとミニローマのようになり、きれいに都市計画をされたためローマ人憧れの地になったほどなのです。
 

こうなると美しい街並みを見て一杯飲みたいと願うのが人情で、ワイン好きのローマ人が目ざとくブドウ栽培に適した急傾斜を見つけたのです。
 

これがコートロティの始まりです。
 

ただし、昔からおいしく仕上がっていたのですが、なにしろ急傾斜なもので量産ができません。
 

そのため地元の高級レストランで消費され切ってしまって名声は知りわたらなかったのです。

 

この斜面は、二つに分けられていて、ワインは別のものとみなすほど違いがあるといわれています。

一つはコートブリュンヌ(COTE BRUNE)で、やや肥沃な土壌から生まれ、そのため良さを発揮するまでに時間がかかるといわれています。

もう一つはコートブロンド(COTE BLONDE)で、早くから楽しめるワインとなります。

 

ブドウの品種

  • 80%

    SYRAH

コートロティは主に赤ブドウ品種のシラーと、白ブドウ品種のヴィオニエで造られています。

シラーを主体として製造されており、ヴィオニエの比率は20%以内という規定があります。

赤ワイン白ワインを混ぜるといった手法ではなく、シラーとヴィオニエを一緒に醸造するという手法です。

 


ただし近年ではシラーのみで製造されたり、ヴィオニエを5%以下で製造することが増えてきています。

シラーは小粒で果皮の割合が高いためスパイスの風味が強く、荒々しい仕上がりになりやすかった背景があります。

男性的で力強い味わいは熱烈なファンがいる一方で苦手意識のある人もいます。

そのため近年では醸造技術が発達したためシラーであっても渋みを滑らかに仕上げ、力強さだけでなく繊細さも持ちあわせるワインづくりが可能となったのです。

そうなると当然「ヴィオニエを混醸しなくてもいいじゃないか」という意見も出てきます。

その結果ヴィオニエの比率は年々少なくなる傾向にあるのです。

 

コートロティの特徴

コートロティは黒く見えるほどの深い赤色で、滑らかなタンニンと甘さを感じる余韻が特徴です。

この甘さは糖分の甘さではなく、高いアルコールから来るものと果実由来のものです。

口に含むとスパイシーかつ、ベリー系のアロマを感じます。

特に甘草の香りとミネラルの印象が強く、これが熟成することで高級ワイン独特の獣のような香りを生むのです。

香りが強く、濃厚な味わいから男性的なワインと表現されることも多いワインです。

これは不思議なことなのですが、似たようなワインのエルミタージュがボルドーのような味わいになるのに対してコートロティはブルゴーニュを思わせる仕上がりになります。

もちろんブルゴーニュよりもスパイシーでパワフルなのですが、濃いけれど澄み切った筋の通った味わいです。

 

 

飲み方のコツ

若いワインはスパイシーで果実味が強く感じられますが、熟成されるとタンニンがまろやかになってエレガントな味わいに変わります。

飲み頃としては8~15年で、ローヌのワインではエルミタージュとともに熟成する楽しみのあるワインです。

16度くらいの温度で抜栓し、できればデカンタージュをして20分程度は待ちましょう。

実際に口にするときは18~20度くらいの温度で、いきなりたくさんを口に含まず、じっくりと味わいたいワインです。

グラスの形は先がつぼまったものであれば大丈夫です。

ただしできれば大ぶりなグラスに注ぎ、グラスの中に広がる香りを十分に楽しみたいですね。

 

ローヌを代表する上質なワインですし、造るのが大変な場所からできるワインです。

できれば気分を盛り上げて、適度にワインに集中できる環境でいただいてみてはいかがでしょうか。

 

 

相性の良い料理

肉料理の中でも、鹿や猪やウサギを使用したジビエ料理との相性が非常に良いワインとなります。

また血を使ったソースであるソースサルミとの相性は最高と言われており、ワインの持つ鉄の風味が感じられる組み合わせとなります。

ジビエや血液を使った料理に合わせやすいのはワインに複雑性と熟成による奥深さがあるからでしょう。

またベリーの香りあるワインなので、チーズと楽しむこともお勧めです。

例えば風味の強いブルーチーズにベリーのジャムを添えて、コートロティと楽しむのは最高のマリアージュでしょう。


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