シャトー クーアン リュルトンは、白ワインのみグラーヴで格付けされているシャトーです。
1968年に同じくグラーヴの格付けシャトーであるシャトー クーアンと分割されたシャトーです。
畑は12ha所有しており、白ワイン用は6haで年間生産量は2000ケース弱、100%ソーヴィニヨン ブランです。
赤ワイン造りは2002年から開始され、栽培面積はメルロ67%、カベルネ ソーヴィニヨン33%です。
シャトークーアンリュルトン
ソーヴィニヨン100%の白
収穫は手摘みで行い、スキンコンタクトは行わずにすぐに圧搾を行います。
発酵はステンレスタンクとオーク樽を併用しています。
赤ワインは新樽率50~70%で、12カ月熟成を行います(格付けはなし)。
白ワインは新樽率25%で10カ月の熟成をさせます。
畑はもともと優れた潜在力があって、リュルトン家が指揮を執っているということだけあって期待値が高く、近年はその期待を上回るワインを生産しています。
ワイナリーの歴史
長い間ガスクトン家が所有していましたが、1962年にエドゥアール ガスクトン氏が死去し、経済的危機に直面します。
そんな中所有している畑は放棄される寸前の状態でした。
そこで、アンドレ リュルトン氏がわずかに残っていた区画で借地契約を交わし、1967年に最初の白ワインをリリースします。
そして1968年に、ガスクトン家はクーアンを売却することに決めました。
クーアンのブランド名と畑をフランス国立農業研究所へ。そして邸館とセラーは地元の薬剤師へと売却します。
アンドレ リュルトン氏は、1978年までの借地契約の継続で同意していましたが、1972年にフランス国立農業研究所が1.5haの小区画をアンドレ リュルトン氏に売却しました。
そしてシャトー クーアン リュルトンを立ち上げました。
1992年には邸館とセラーを買い取り、1998年には古いセラーの改修、2001年には新しいセラーが稼働開始するなど積極的な設備投資を行っています。
クーアン リュルトンとしての歴史は浅いですが、シャトークーアンとしての歴史は長いシャトーです。
近年はコンサルタントにドニ デュブルデュー氏を招き、ワインの品質を向上させてきました。
クーアン リュルトンの白ワインは、今ではボルドー白の王様と呼ばれるほどの評価を得ています。
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