クレマンドロワール(CREMANT DE LOIRE)は、ロワール地方のシャンパーニュと同じ製法で造られたスパークリングワインです。
フランスでは地元のレストランはもちろん、ご家庭でもよく飲まれる有名なスパークリングワインになります。
ロワール全域で生産されていると思われることもありますが、実際にはアンジュー、ソミュール、トゥ―レーヌの地区で生産されています。
2280ヘクタールの畑から約14万ヘクトリットルを生産しています。
日本ではあまり見かけませんが、上質なスパークリングワインとして覚えておいて損はないでしょう。
クレマンドロワール
ワインの全体像
フランスのワイン銘醸地であるロワール地方でシャンパーニュと同じ伝統製法で作られるスパークリングワインが、クレマンドロワールです。
ロワール地方の冷涼な気候は、シャンパーニュ地方の涼しすぎる気候よりも安定したワイン造りに向いており、コストも抑えることができるのが特徴です。
アンジューやトゥーレーヌといった中心部の321コミューンに限定されています。
白ブドウ品種はシャルドネ、シュナンブラン、オルボワと決められています(ちなみにオルボワはアルボワのシノニムです)。
黒ブドウ品種はカベルネフランやカベルネソーヴィニヨン、グロローノワール、グロローグリ、ピノードニス、ピノノワールに決められていますが、配合の規定はありません。
ただし、機械による収穫は禁止されているため、手摘みによって収穫されています。
ワインの特徴
桃やグレープフルーツなどのアロマを持ち、そのなかでも柑橘系のフレッシュさが引き立ちます。
フレッシュさの中に深みも感じられるスパークリングワインとなり、繊細で果実感溢れるクレマンです。
酸とほのかな甘みのバランスが取れた上品な味わいで、クオリティ高さが人気の理由です。
生産者によってブレンドされているブドウ品種が異なりますが、シュナンブランを用いたクレマンドロワールは素晴らしい味わいです。
これは、石灰質の多い土壌にマッチした品種だからこそであり、ミネラルの豊富さがワインに現れます。
楽しみ方のコツ
クレマンドロワールはスパークリングワインなので、しっかりと冷やして飲むことがおすすめです。
サーブ温度は6~8度が適温となり、温度が上がると果実味のふくよかさが目立つでしょう。
泡が決め細かくワインにきれいに溶け込んでいるため食前やデザートだけでなく、食事中にも飲みやすいワインです。
食事であれば、スモークサーモンやボンゴレなどとも合いますし、クリームソースやグラタンなどと合わせてもいいでしょう。
前菜からデザートまで基本的にどんな料理とも合わせやすいですし、気軽に購入しやすい面でも魅力的です。