ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーデミライユとは?その特徴と歴史

ユーチューブチャンネルもご覧ください→

シャトー デミライユマルゴーに位置し、3級に格付けされているシャトーです。

セカンド ワインはイニシャル ド デミライユです。ワイン名は17世紀の所有者であるデミライユ弁護士に由来します。

約40haの畑を所有しています。

畑はシャトー ボイドカントナックに隣接しています。

栽培面積はカベルネ ソーヴィニヨン60%、メルロ37.5%、プティ ヴェルド2.5%です。


元々はボルドーワイン界の重鎮であるローザン一家の持ち物であったし、1855年格付け以前から名声のあったシャトーです。

音楽家を出したベルリンの銀行家メンデルスゾーン家が所有していた時代もあるなどきらびやかな歴史を持ちますが、後述する歴史の辛酸を味わったシャトーで、一時期格付けから外れたことがあります。

 

 

シャトーデミライユ

消えた格付けワイン?

栽培はリュット レゾネで行われます。

収穫はすべて手摘みで行い、畑で選別をします。

セラーはグラヴィティ システムという、重力を利用した造りになっており、建設された1894年当時は革新的なものでした。

発酵はステンレスタンクとオークの大樽を併用して行います。

新樽比率は33%で、12カ月熟成させています。

ロゼワインも生産しており、ロゼ ドゥ デミライユという名前でリリースされています。カルネ ソーヴィニヨンとメルロを使用した、フレッシュなロゼワインです。

 

ワイナリーの歴史

1661年にジャン ローザン氏が畑を購入し、歴史は始まります。その後19世紀半ばまでローザン家が所有していました。

しかし第一次世界大戦中に敵国に買収されてしまい、その結果、敵性資産ということで小分けに細かく分割され、売却されてしまいます。

 

建物はシャトー マルキ ダレーム ベッケーの所有になり、畑の一部はシャトー パルメが購入するなど、デミライユの名前は影を潜めてしまいます。

こうなると格付けワインとしては存在できず、ワインの一部はシャトーパルメのセカンドワインとして幽霊的存在になる落ち目を味わいます。

しかしこの状況を嘆いたリュシアン リュルトン(ブラーヌカントナック、デュフォールヴィヴァンの所有者)が畑を買い集め、1980年に分散した最後の畑を買い取りデミライユと名乗る権利を得ました。

 

 

そして1981年に、再開後の初ヴィンテージをリリースしています。1983年以降は品質も向上あい、高い評価を得ていました。

1992年には息子のドニ リュルトン氏が後を継ぎ、シャトーの発展に寄与します。

1997年にドニ氏は大幅な設備投資を行います。近代的なステンレスタンクの導入や、伝統を残しつつシャトーの建物を改修しました。

 

 

日本ではまだ知名度はあまり高くありませんが、世界中のボルドー ワイン愛好家からの評価が高いです。

ピュアで香り高く、まろやかで優雅さのあるスタイルは、女性的なマルゴーとして、人気があります。