ワイン以外のアルコール

ディジェスティフとは?意味と特徴と種類、合わせる料理

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ディジェスティフ(DIGESTIF)は、フランス語で食後酒のことで、コース料理や食事の後に、チーズやデザートなどと合わせるお酒のことです。

アペリティフに比べて存在感が薄く、また、まだまだ日本ではディジェスティフまでを楽しむ習慣はありません。

現代の食生活のライト嗜好を考えると仕方のない面もあるかもしれません。

しかし後述しますがディジェスティフを楽しめてこそガストロノミックは完成されるといっても過言ではありません。

実際に楽しむかどうかは置いておき、ここで全体像を押さえておきましょう。

 

ディジェスティフとは?

重めの味わいとアルコール、糖分

コース料理や食事の原則として、「軽めのものから重めのものへ」というセオリーがあります。

ワイン等のお酒で「重めのもの」となると、主に以下の特徴があります。

・アルコール分が高い

・糖分が強い

・複雑性がある

・エキス分、エステル分が強い

これらの特徴を持った飲料は限られてきますが、アペリティフとして飲むとそのあとの飲料の選択がなくなってしまいます。

そのため「もうこれ以上は先がない」という段階で飲むものと考えましょう。

 

ディジェスティフの効果

コース料理の最後の最後で楽しむものなので、ディジェスティフの効果としては以下のようなことが検討されます。

・食事の後の余韻を盛り上げる

・適度なアルコール分により胃を刺激して消化を促す

・食事の完成度の印象を高める(クロージング)

これらの効果が期待されますので、逆に言えばそれだけ責任の重い存在といえます。

例えばコース料理や食事中のワインが最高だとしても、ディジェスティフがいまいちだった場合はそれまでの印象までをも下げてしまいます。

 

では、ディジェスティフの種類を見てみましょう。

 

甘口ワイン

貴腐ワインや酒精強化ワインなどの甘口ワインは代表的な食後酒です。

・ヴィンテージポート

・オールドトーニーポート

・甘口シェリー

ソーテルヌ

トカイアスー

などは大変に人気があります。

 

ブランデー

ブランデーの類も代表的なディジェスティフとして多く楽しまれています。

ただし、アルコール分が40%程度と非常に高く、そのため誰に対してもお勧めできるものではありません。

コニャック

アルマニャック

・オードヴィー(キルシュ、ポワール、フランボワーズ、ミラベルなど)

・ラム マルティニーク

・グラッパ

これらを楽しめるのは、よほどガストロノミックを知った人でないとたどり着けません。

ソムリエやお店の関係者であれば、これらを楽しむお客を逃すことはぜひとも避けたいところです。

 

リキュール

これは特にイタリアで飲まれていますが、薬草の類をアルコールに浸漬したリキュール類はディジェスティフとしても最適でしょう。

フェルネットブランカ、アベルナ・アマ―ロ、ブランカ・メンタ,リモンチェッロなどがあげられます。

 

 

スピリッツ、カクテル

これまでの食後酒はレストランのダイニングでも楽しめるものですが、スピリッツやカクテルも味わいから言えばディジェスティフにも適しています。

スピリッツで言えば、ウオッカやジンなども不適格ではありませんが、やや本道からはそれると考えていいでしょう。

カクテルに関しては、例えばドライマティーニやネグローニなどもあげられますが、これは食後酒というよりもバーで単体で楽しんだほうがいいかもしれません。

 

合わせる料理

アペリティフと違い、食後酒は味わいが限定的なので料理もおのずと限られてきます。

コース料理の最後であればデザートやチーズは食後酒に向いています。

通常はチーズを楽しんだ後にデザートの順なので、それらを一つのディジェスティフで楽しむのもいいでしょう。

この場合はヴィンテージポートソーテルヌなどが合います。

逆に、デザート後となると、ブランデーなどが合わせられますが、この場合はチョコレートのガナッシュやトリュフがベストです。

 

シガー、コーヒーとの三位一体

フランスでは「男の3C」といって、シガー、コーヒー、コニャック(食後酒)の三つを楽しめて初めて紳士になるという慣習のようなものがあります。

(もちろんこれは習慣上のイメージの話であって、女性でもこれらを楽しむ人はたくさんいらっしゃいます)

コーヒーも苦く、味わいが強いものですが、それとディジェスティフ、シガーを合わせるのです。

これは、ガストロノミックの観点からも「最後まで楽しめている」という意味合いもありますが、同時に精神的な奥深さや人生の機微を知り合わせてこそ似合うというセンチメンタルも反映しています。

まだ年齢的にも若く、人生経験が足りないとやはりこの三つは似合いませんし、お金で解決できるものではないでしょう。

逆に年齢をいくら重ねても人生経験がスカスカだとやはりどこか滑稽に映るものです。

世の中を表面だけでとらえていたり、きれいごとばかり並べたり、正論で理論武装しているひとで3Cが似合う人を私は見たことがありません。

世の中の喜びや悲しさ、人間のずる賢さや醜さを受け入れることができて初めて似合うのではないでしょうか。

 


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