ワイン用語集ブルゴーニュ地方

ワインのドメーヌとは?シャトーやネゴシアンとの違いは?

ワインのラベルに見られるドメーヌ(DOMAINE)は、ワインを楽しむうえで、知っていることでぐっと楽しみが深まります。

あなたが自身でワインを選ぶ際にも、そのセレクションにも生かすことができます。

また、似たような言葉にシャトーやネゴシアンなどもありますが、難しくはないうえに頻繁に見かけるキーワードです。

ここで全体像をおさえましょう。

 

ワインのドメーヌとは?

元々の語源は?

ドメーヌは、フランス語でDOMAINEとつづります。

インターネットに詳しい方はドメインという言葉を知っているかと思いますが、全く同じつづりで、もともとの語源も同一です。

ドメーヌはもともと「領地」「領域」という意味があり、ワインの世界でも同様の使われ方をされています。

ドメーヌは、一つの領域を栽培から醸造・熟成までを一貫して行うワイナリーのことをいいます。

例えば有名なドメーヌドラロマネコンティ(DOMAINE DE LA romanee CONTI)は、管理する畑のブドウを栽培し、収穫から醸造、熟成までを行っています。

 

ドメーヌワインのメリットとデメリット

ドメーヌは、栽培から収穫・醸造・熟成までを一括で管理するワイナリーであることをご説明しました。

では、ドメーヌワインのメリットとはどのようなものがありますでしょうか?

 

ドメーヌは一つのワイナリーですべてを管理するため、ワイナリーの個性を出しやすいというメリットがあります。

例えば品質にこだわって造るワインの場合は、その品質を際立たせることが容易であることは想像しやすいでしょう。

例えば「栽培はA社、醸造はB社、瓶詰め・熟成はC社」となってしまうと意思の疎通がドメーヌよりも取りづらいかもしれませんよね。

ドメーヌであればワインづくりのスピリットをワインづくりのすべてに反映させることができるのです。

 

では、逆にデメリットはどのようなものでしょうか?

一つは、ドメーヌワインは個性を前面に押し出したワインになりやすいため、小さなワイナリーには向いていますが、大規模なワイナリーには不向きということです。

そして、小さなワイナリーになりやすいということは、それだけ希少価値が高く、ワインの価格が上がりやすいということもデメリットの一つでしょう。

 

シャトーとの違いは?

ドメーヌに近いものに、シャトーという言葉があります。

特にボルドーワインによく見られますね。

シャトーはもともとお城という意味ですが、ワインの世界ではドメーヌと同様に、栽培から醸造・熟成までを一括して行うことを意味しています。

ではドメーヌとシャトーでは何が違うのでしょうか?

シャトーはドメーヌに比べて大規模のことが多く、例えばボルドーではブルゴーニュのような小規模のワイナリーはほとんどありません。

 

ボルドー以外の地域であっても、比較的大きなワイナリーで、生産を一括管理しているところはシャトーと名乗ることが多いようです。

「ようです」というのは、これは身も蓋もありませんが、はっきりとした決まりがあるわけではありません。

習慣によるものが多いので、一概には分類することはできません。

ひどい話ですが、中には「決まりがないんだったらシャトーと名乗ってしまえ」というワイナリーもあって、これは一つ一つ検討するしかないのです。

 

ネゴシアンワインとの違い

もう一つ、ネゴシアンワインという言葉も押さえましょう。

ネゴシアンは、「商社」「卸売業者」という意味があります。

ネゴシアンワインは、これらの商社が大量に生産し、大量に売り出すことでリリースされるワインのことです。

大量に生産するため、ドメーヌワインやシャトーワインのように一つのワイナリーに頼るわけにはいきませんので複数のワイナリーからワインを仕入れます。

ドメーヌワインやシャトーワインの中にもネゴシアンにブドウやワインを部分的にこともあります。

 

ワインの世界では、どうしてもドメーヌワインやシャトーワインのほうがネゴシアンワインよりも評価されがちですが、大量に生産し、大量に売るのは、それも一つの商業的技術なのです。

ネゴシアンワインは大量に生産しますが、だからこそ品質の均一化には大変に厳しく、安定しています。

また、おおくの消費者に好まれるように造らないと売れないため、品質は価格に比べて高く、コストパフォーマンスに優れていることが多いですね。

 

単純な「どちらが上、どちらが下」という二元論ではなく、ワイン選びの際にご参考にしていただき、都度判断するのがベストではないでしょうか。

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