ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーデュアールミロンとは?その特徴と歴史

シャトーデュアールミロンは、ポイヤック地区を象徴するとも言われる味わいのワインを生産するシャトーで、複雑な味わいながらも芳醇な果実味を楽しむことができます。

ラベルのデザインがラフィットロートシルトと似ていて、間違える人もいるかもしれません。

後述しますが実際にラフィットと密接に関係があって、過去にはラフィットのセカンドワインとも言われていました。

4級ということもあってあまり注目されているわけではありませんが、古くから高品質なワインとして認められていました。

ポイヤックでは唯一の4級シャトーです)

 

 

シャトーデュアールミロン

二つのラフィット

1級シャトーであるラフィット・ロートシルトとムートン・ロートシルトの地続きに畑があります。

地続きどころか1962年から経営もラフィットが行っていて、ブドウの栽培から(品種構成は若干違う)ワインの仕込みに至るまでラフィットとほとんど同じです。

さらに、熟成樽はラフィットのお古なので、いってみればラフィットのセカンドラベルといえなくもありません。

(ただしワインの品質はやはりラフィットとは全く違います)

 

総面積152haとなり、その内ブドウ畑は76ha、生産量は年産28000ケースととおおきめなシャトーです。

土壌は砂利混ざりとなり、下層は石灰質となっているためミネラル分の豊富なブドウが育ちます。

 

 

 

ワインの特徴はベリー系の熟した果実のアロマと、繊細でエレガントながらも豊かなアタックです。

深いルビー色のワインは、複雑ながらもバランスの取れたフルボディのワインとなります。

セカンドラベルは、シャトー・ムーラン・ド・デュアールです。

 

ワインのブドウ品種

栽培されているブドウの品種は、カベルネソーヴィニヨンが主体となり67%を占めています。

残りはメルローとなり、メルローの比率が高いことからも全体的にエレガントな仕上がりです。

平均樹齢は30年です。

ブドウの栽培方法から熟成方法まで1級のシャトーラフィットと同じ手法が用いられています。

ブドウは手摘みで収穫され、厳格に収量管理されています。

また、熟成に使用する樽は、ラフィットで一度使用した樽を用いています。

 

ワイナリーの歴史

18世紀からこの土地ではブドウ造りが始まり、1830年代にカスティジャ家がデュアール未亡人から畑を受け継ぎ、デュアールミロンと名付けたことがシャトーの始まりになります。

1855年格付けでは4級に認定され、ポイヤック地区最大のシャトーとなっていました。

しかし、凍霧害やブドウ畑の区分け変更の影響を受け、ワインの品質は低下し、シャトーは衰退していきました。

1962年にロートシルト家が購入したことで設備を一新し、畑に大規模な修繕工事を加え、高品質のワインを産み出すシャトーに生まれ変わったのです。

そのころは栽培面積も16ヘクタールほどに減り、醸造所やシャトーも惨めなものでしたが、ロートシルト家の努力で一新したといっていいでしょう。

 

40年の歳月を掛けて復興させ、2003年以降には素晴らしいヴィンテージとされるワインを排出するようになり、最近では品質が安定しています。

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