ジャック セイス氏が創業し、現在は息子のジェレミー氏とアレック氏が醸造と販売を担当し、ドメーヌを引き継いでいます。
1987年からリュットレゾネを採用し、2001年からはビオロジックに移行。
今は大半の畑でビオディナミを採用しています。
クロ ド ラ ロッシュやシャンベルタン、ロマネ サン ヴィヴァンなどのグランクリュを所有しており、プルミエクリュのモン リュイザンにも0.6ha所有しており、2000年からシャルドネで白ワインをリリースしています。
デュジャック
全房発酵とノンフィルトレ
デュジャックのワインは全房発酵が特徴的です。
全房入れることにより、香りと味がはっきりと輪郭を持ち色素は梗が吸収します。
また、全房発酵であると、除梗の際に果実を傷つける心配がないことも、全房発行の利点として大きいと考えています。
また清澄やろ過を行わないスタイルは、60年代には珍しく、注目されていました。
セイス氏から息子たちの代になってからは、ワインによって除梗率を変える方針になり、少しスタイルが変わってきています。
ワイナリーの歴史
ベルギー出身のジャック セイス氏は父から譲り受けた製菓会社を継ぎ、経営していましたが、ワインの虜になります。
セイス氏は醸造学校でワイン学び、ヴォルネイの古豪、プースドールで2年間修業しました。
1968年、自身の持っていた会社はナビスコに売却し、売却益でモレサンドニのドメーヌ グライエを買収し、ワイン造りをスタートさせました。
1985年にはモレサンドニの雹害を契機に同区画にシャルドネを植え始めました。
2000年からは、息子のジェレミーがデュジャック フィス エ ペールというネゴシアン業もスタートさせました。ネゴシアンにしては珍しく、畑の管理もしっかりと行っています。
設立当時は4.5haであった畑も徐々に買い足していき、2005年にはドメーヌ ド モンティーユと共同してドメーヌ トマ モワイヤールも買収します。
シャンベルタンなどのグランクリュも手に入り、一層ドメーヌの地位を揺るぎないものにしています。
デュジャックなしではモレ サン ドニは語れないと言われるほど、デュジャックの評価は高いです。
マットク レイマー氏が自身の著書で「彼の造るモレサンドニは一流品である」と、評価しています。
また、現代的ビジネスマンとしても大成功をおさめ、伝統的なワイン造りとの対比がしばしば話題に上ります。