ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーデュルフォールヴィヴァンとは?その特徴と歴史

シャトー デュルフォール ヴィヴァンは、マルゴーに位置し、メドック2級に格付けされています。

「最もシャトー マルゴーに近いスタイルのシャトー」と言われています。

セカンド ワインはル ルレ ド デュルフォール ヴィヴァンです。

 

なお、もともとこのシャトーは「デュフォールヴィヴァン」と最初のルを抜いたカタカナ表記をされていた時代があります。

これはフランス語のRの発音が日本にはなく、そのため最初に紹介した人が聞き取れなかったか、あるいは日本人向けにわかりやすくあえてこのように記載したものだったのでしょう。

最近は「デュフォールヴィヴァン」で統一されているようです。

 

シャトーデュルフォールヴィヴァン

不遇の時代を乗り越えたシャトー

所有する畑は約50haで、北側にシャトー マルゴー、南側にはシャトー パルメの畑があり、マルゴーの中でも好条件な立地にあります。

早くからサステーナブル農法を実践しており、2009年からは一部の畑でビオディナミ農法を取り入れます。

そして2001年には50%、2013年にはすべての畑でビオディナミ農法を取り入れている、ボルドーで数少ないシャトーです。

ブドウの作付面積は、カベルネ ソーヴィニヨンが80%を超えており、カベルネ ソーヴィニヨン主体で仕立てる、独特のスタイルとして知られています。

コンクリートタンクと木製タンクを併用して発酵、新樽率は約40%で熟成されています。

後述するようにこのシャトーは歴史的に不遇の時代が長く、1982年以降にようやく息を吹き返したものの、まだ本来の価値は取り戻していないとの評価です。
もともと2級に格付けされてるのですから畑そのものは問題ありません。

ところが所有者、経営者の組み合わせが悪く、最悪な時代を味わうことになるのです。

もっとも、最近のヴィンテージのものは品質がとみに上がり、設備投資も進んだのでこれからが収穫期のお勧めできるシャトーとして、ぜひ見かけたらお試しください。

 

ワイナリーの歴史

デュルフォール ド デュラス氏が、シャトーを創業し、1824年にヴィヴァン子爵がシャトーを取得、シャトー名をデュルフォール ヴィヴァンとしました。

19世紀のベト病ウドンコ病フィロキセラの不遇を受け、ヴィヴァン家からボルドーネゴシアンのデロー家に所有権が移ります。

ところがそのデロー家も1937年の大不況を耐えきれずにシャトー マルゴーに買収されるのですが、これが不運だったのです。

シャトーマルゴーと同じ所有者であれば、当たり前ですがこのシャトーのほうを冷遇することになります。

畑は11ヘクタールまで減少し、一時期はついに一般販売を停止にまで追い込まれ、そして名声も失うのです。

この時代には、デュルフォール ヴィヴァンの畑で造られたブドウは、シャトー マルゴーやパヴィヨン ルージュ ド シャトー マルゴーで使用されていました。

 

1992年からオーナーはブラーヌカントナックのオーナーであるゴンザック リュルトン氏に代わり、セラーの新設やセメント・木製タンクを新しくするなど、大規模な設備投資を行いました。

1995年には100%デュルフォール ヴィヴァンとして、販売を再開しました。

 

 

1785年に、アメリカ大統領であるトーマス ジェファーソン氏がボルドーを訪れた際、シャトー ラフィットやシャトー ラトゥールと並び、デュルフォール ヴィヴァンを評価します。

当時はシャトーの数そのものが少なかったこともありますが、その中にあっても品質は評価が高く高い人気を誇っていました。

しかし低迷気が長かったことから、現在あまり知名度は高くありませんが、ビオディナミの認証を近年取得していることから、今後注目度が高まっているシャトーです。