FIANO DI AVELLINO(以下フィアーノディアヴェリーノ)南イタリアのナポリから東に位地するアヴェリーノで生産されるDOCGワインです。
1978年にカンパーニャをリードするワインとしてDOC指定を受けた後、2003年にDOCGに昇格しました。
カンパーニャ州はタウラージのイメージが強く、そのため赤ワインが主力ではありますが、その中にあってフィアーノディアヴェリーノは白を代表するワインです。
南部のワインは酸味が新陳代謝によって糖分に転換されるためどうしても酸の乏しいワインに仕上がりがちです。
しかしフィアーノディアヴェリーノは南イタリアにあってしっかりとした酸味と華やかなイメージの香りを持つワインになります。
世界的なソムリエ カナダのフランソワ シャルティエ氏が世界ソムリエコンクールの決勝戦でほかの有名ワインをおさえてフィアーノディアヴェリーノをおすすめしたことで業界ではにわかに有名になったワインでもあります。
フィアーノディアヴェリーノ
ブドウの品種
南イタリアで最も古くから栽培されていると言われる白ブドウ品種のフィアーノ(FIANO)を使用しています。
この地では他にもこの地ならではのファランギーナ種やグレコ種、アリアニコ種が栽培されています。
フィアーノ種はアパッシメント(パッシート)にも向いているため、デザートワインを作る生産者も多くなっています。
内陸の山岳地のため昼夜や季節での寒暖差が激しく、またミネラルが豊富な土壌であることからワイン造りに適した環境となります。
歴史ある堆積層や火山灰、粘土や砂などが混ざる土壌となり、ミネラル豊富なワインに仕上がります。
フィアーノ・ディ・アヴェリーノの特徴
少し濃い目のイエローがかったような麦わらいろとなり、コクのある複雑な辛口白ワインとなります。
オレンジ系の柑橘系の果物やシトラス、また白い花のアロマと、少しアーモンドのアロマが加わります。
ミネラルと酸が絶妙なバランスとなり、濃厚かつパワフルな味わいです。
少し鉄っぽいニュアンスもあり、繊細さも感じられる複雑なワインとなります。
熟成にも向きますが、できればなるべく早く飲んでフレッシュさを楽しみたいタイプのワインといえます。
相性の良い料理
白ワインなので魚介類との組み合わせは最高です。
特に白身魚やサーモン、蟹やロブスターなどは、ワインの持つ濃厚かつなめらかな味との相性良くなっています。
しっかりと味付けされた料理であるほど、相性が良くなります。
クオリティは高いのですが認知度が高くないため価格が2,000円~3,000円台と抑えめです。
少し贅沢なデイリー使いにもピッタリです。
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