フランソワラマルシュ(FRANCIOS LAMARCHE)はヴォーヌ ロマネを本拠地とする、名門ドメーヌです。
現在はヴォーヌ ロマネを中心に約11ha所有しています。
レ マルコンソール、クロ ド ヴージョ、エシェゾーなど名だたる畑を持っています。
ドメーヌの看板ワインは、単独所有(モノポール)しているラ グランドリュ(LA GRANDE RUE)です。
ラグランドリュは日本語で「偉大な道」という意味で、その名の通り、ラ ターシュとロマネ コンティに挟まれているという最高条件な立地です。
しかし、地質学的にもグランクリュと何ら変わらないにも関わらず、もともとプルミエクリュに格付けされていました。
この状況はワイン造りをしている生産者からすればたまったものではありません。
フランソワ ラマルシュ側は、INAOに働きかけ、1992年からグランクリュへの昇格を果たしました。
フランソワラマルシュ
グランドリュの生産者
長女のニコルが加わった後、ドメーヌはビオロジック農法を実践していきます。2010年にはすべての畑がビオロジックに移行しました。
機械収穫をしていた時期もありましたが、現在はすべて手摘みで収穫。徹底した選果を行っています。
除梗はヴィンテージにより決めています。
発酵中は、しっかりと抽出ができるピジャージュよりも、ルモンタージュを主に行っています。新樽率は60~100%、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。
ワイナリーの歴史
20世紀の初頭に樽職人のアンリ ラマルシュ氏が結婚し、創設。
その息子のアンリ氏も1933年に結婚、その時にラ グラン リュを結婚祝いでいただきました(結婚祝いでラグランドリュですぜ!)。
1985年にはその息子のフランソワ氏が跡を継ぎます。
そして1992年、プルミエクリュだったラ グラン リュが、グランクリュへと昇格しました。
2003年からは長女のニコル女史がドメーヌに加わり、栽培から醸造までを担当。
自然派栽培を推し進めています。
2013年にフランソワ氏が交通事故で他界したため、ニコル女史が引き継いでいます。
プルミエクリュからグランクリュへ、昇格を果たすことは並大抵ではなく、フランソワ ラマルシュの品質への姿勢が評価され、昇格を果たしたといえます。
最高の立地条件から生産されるワインは、とてもエレガントで気品に溢れている赤ワインです。
偉大な2つの畑に挟まれていて、それがあだとなっているのか、DRCに比べると手を出しやすい価格帯のため、ブルゴーニュ愛好家に人気のあるワインです。