シャトージスクールは、ラバルド村(マルゴー)に位置し、メドック3級に格付けされているシャトーです。
300haにも及ぶシャトーの敷地には、19世紀に建てられた華麗な邸宅や、公園、森、植物園などが広がっています。
所有する畑は85haとおおぶりです。
作付面積はカベルネソーヴィニヨン55%、メルロ40%、カベルネフラン5%です。
地図を見てもらえるとわかりますがこのシャトーだけが一つだけぽつんとあるような位置ですが、実際のワインはマルゴー的で優美です。
シャトーそのものは小ぶりですが手入れは行き届き、趣味のいい前庭が広く続き、ゲストハウスとしても一級品です。
日本のワインショップでも比較的見つけやすく、マルゴーらしい優美さを楽しめ、価格も品質に比べると控えめです。
美味しい格付けワインを、しばらくぶりに飲みたいというときにお勧めします。
シャトージスクール
マルゴー3級のシャトー
シャトーは長年不遇の時代を経てきましたが、イェルヘルスマ氏が所有者となると、様々な改革を行っていきます。
1996年の収穫後に、傷んだ13万本のブドウを植え替え、手摘み収穫を再導入します。
また若いブドウを先に摘果し、個別醸造するようにしました。
建物も改修し、醸造室の拡張、樽貯蔵庫も改築し、現代的に生まれ変わりました。
シャトー コス デストゥルネルで醸造長をしていたジャック ペルシエを技術主任として迎え、これからが注目されているシャトーです。
ワイナリーの歴史
1330年の文献に記録が残っており、長い歴史を誇ります。
20世紀初めにはクリューズ家が所有し、1951年にはニコラス タリ氏が購入します。
ただしタリ氏が購入した時には、80ヘクタールの所有地のうち、栽培しているのはなんと7ヘクタールという悲惨な状況だったのです。
その後、タリ氏と息子のピエール氏は多大な設備投資を行います。
一時は2級に迫る評価を得て、英国での人気が高く名声をほしいままにします。
しかし、不運なことにお家騒動やワインスキャンダルが続き名声は急落し、90年代には財政危機を迎えてしまい、売却することになります。
この際シャトーの所有に関して、2つのグループが造られました。
土地と建物を所有するフォンシエ アグリコル グループはタリ氏がそのまま所有します。
もう一つはソシエテ アノニム デクス プロタクシオンという、土地を長期で借り受け、ワインを生産する権利を持つものです。
こちらは1995年にオランダ人実業家、エリック アルバダ イェルヘルスマ氏が購入し、ワイン造りを先導しています。
普通の感覚ですと、一つのシャトーにいくつもの経営者がいたんじゃうまくいきっこないというのが一般論でしょう。
しかしこのシャトーにはその不安はまったくあてはまらず、評価は年々高まっています。
ワイン アドヴォケイト誌では、「いわゆるはずれ年でもジスクールは、ボルドーの大半の著名なシャトーのものを上回っている」と称賛されています。
こちらの記事もお勧めです。
ここからはPRになります。
当サイト「ワインの教科書」は、高品質ワインのオンラインショップ「ワインブックス」を運営しています。
もしあなたが当サイトでワインに興味をもち、「実際に飲んでみたい、手にしてみたい」そう思ったときに覗いてみてください。
きっと素晴らしいワインとの出会いが待っていることを、お約束します。