ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

グランエシェゾー ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

グランエシェゾー(GRAND ECHEZEAUX)はフラジェ・エシェゾー村にあるグランクリュの1つです。

ブドウ品種は100%ピノノワールで、赤ワインのみの生産です。

ワインファンであってもヴォ―ヌロマネのイメージが強いかもしれません。ヴォ―ヌロマネ村の北端にあって、クロドヴージョとは石壁で区切られています。

 

このワインは傑出したワインが均質化されて生産されていることで知られています。

お隣のエシェゾーやクロドヴージョに比べると面積は小さく、生産者も粒ぞろいでどのワインも大変に評価が高いです。

 

本来は大きな面積であったのですが、AOC制定によってエシェゾーが別区画となったので、面積が小さくなってしまったのです(9.13ha)。

グランエシェゾーは、1098年以来シトー派の修道士によって所有されていた畑で、少しずつ民間人に譲られました。

フランス革命では貴族や修道院の所有する畑は国有地となるため、没収されてしまいましたが、グランエシェゾーは民間人が所有していたため、没収されなかったのです。

 

38ヘクタールに及ぶ広大なエシェゾーと違い、グランエシェゾーは9ヘクタールと小さく、さらに所有権者が安定しているため品質の差が少ないことが特徴です。
 
また、↑を見るとお分かりのとおり、グランエシェゾーは一つの区画に収まっているのに対してエシェゾーは細分化された区画があって、これがワインの品質に差が出る根拠となっているのです。
 
その意味で言えばグランエシェゾーはどのワインも安心して購入できるワインといえるでしょう。


↑は左側がグランエシェゾー、右側がエシェゾーですが、少し進むとエシェゾー側はそれぞれの区画が小さな道で区切られていることがわかります。

 

主要な所有者に

ドメーヌドラロマネコンティ(3.53ha)、モンジャールミュニュレ(1.32ha)、ドゥジェニ(0.50ha)、ジョセフドゥルーアン(0.48ha)

があります。

 

グランエシェゾー

語源

グランエシェゾーのグラン(gran/grande)はブルゴーニュでは特に多く用いられる言葉です。

ラグランドリュポマールのグランゼプノなどですが、この場合は言葉通り大きさを表すとは考えられていません。

グランには大きさのほかに「偉大さ」を表す意味合いがあって、特にブルゴーニュワインにおいてはほとんどがこちらの意味で使われているといっていいでしょう。

実際にエシェゾーはグランエシェゾーに比べて4倍近い広さがありますので、この説は多くのワインファンに受け入れられています。

 

エシェゾーはラテン語が語源で、オーシュソ(AUX CHEUSOT)もしくはレシェゾ―(LES CHESEAUX)にも派生しています。

これらの言葉はすべて建物を表している古語だとされていて、建物があって何らかの土地利用がされてきたのではないかとする説が有力です。

 

ワインの特徴

グランエシェゾーは、果実味が凝縮され、まろやかさとコクだけでなく、酸とミネラルのバランスの優れた洗練されたワインです。

イチゴやカシス、ブルーベリーなどベリー系の果実やスミレ、花の蜜などのアロマとなり、官能的ながらもボリュームがあります。

ただしグランエシェゾーはブルゴーニュのグランクリュの中でも特に堅くて有名で、そのため若い時は閉じ気味で10年は熟成させないと真価がわからないとされています。

これは何を意味するのかというと、評論家の評価があてにならないことも多く、低い評価だったものが後年にいきなり素晴らしい味わいに昇華する可能性があるということです。

多くの評論家は瓶詰めされてすぐにテイスティングをして点数を決めるのですが、それではなかなか鑑定は難しいのでしょう。

 

グランエシェゾーとエシェゾー

畑境にある小屋

多くの人が興味があるのはやはりグランエシェゾーとエシェゾーの違いでしょう。

ここまでお読みの方にはお察しのとおり、一般的にはグランエシェゾーのほうが上級とされていて、価格にもその差は現れています。

これは生産者のバラツキと土壌の違いが大きく影響しているとされています。

エシェゾーの土地所有者は84に上るのに対してグランエシェゾーは4分の1の21で、さらに評価が高い生産者がグランエシェゾーに集中しているのです。

 

さらに土壌に関しても顕著な違いがあります。

エシェゾーの土壌の表土は浅く、表土下は堅い岩盤のところが多いのですが、グランエシェゾーのほうは表土は深くなっていて、これによってブドウの根がさらに深く伸びるとされています。

エシェゾーの畑を掘り起こすとごつごつした岩が掘り起こされますが、グランエシェゾーではそれがなく、この違いが決定的なのでしょう。

実際に同じ生産者が両者のワインを造っていることも多いのですが、特徴も評価も差がありますので、これこそがテロワールだといっていいでしょう。

(こちらはDRCだからさほどの差はありませんが、生産者によっては大きく評価を落とすものも少なくありません)

 

合わせる料理

グランエシェゾーは、若いうちは閉じ気味のため、10年以上は熟成させて複雑性が出たころに楽しみたいワインです。

熟成をさせることでワインはなめし皮のような獣臭がするようになり、このミネラルの印象がジビエとの相性がよくなるのです。

例えば鳩の肉をじっくりローストし、骨からとった出汁で仕上げたソースなどは格別のマリアージュでしょう。

ジビエが苦手であれば、牛肉の赤ワイン煮込みのように、ゼラチン質が溶け出したソースのうまみを十分に楽しめるような料理をお勧めします。

 

また、グランエシェゾーはブルゴーニュを代表する偉大なワインなので、ワイン単体でお飲みのことも多いかと思います。

この場合はチーズやドライフルーツと一緒に飲んでも全く問題ありません。

できればワインに集中できる環境で、ワインに理解のある人同士で楽しめれば最高でしょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ここからはPRになります。

当サイト「ワインの教科書」は、高品質ワインのオンラインショップ「ワインブックス」を運営しています。

もしあなたが当サイトでワインに興味をもち、「実際に飲んでみたい、手にしてみたい」そう思ったときに覗いてみてください。

きっと素晴らしいワインとの出会いが待っていることを、お約束します。
オンラインショップのご案内



ワインの教科書は、オンラインショップ”ワインブックス”を運営しています。

見ているだけでも楽しめるように、

できるかぎり丁寧なサイト運営を心掛けています。

ぶらっと近所のお店に散歩にいくように、ぜひお立ち寄りください。

ワインブックスへ→