ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーグリュオーラローズとは?その特徴と歴史

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グリュオ ラローズはサン ジュリアンに位置し、メドックで2級に格付けされているシャトーです。

セカンド ワインは、サルジュ ド グリュオ ラローズで、名前の由来は、シャトーの発展に寄与したサルジェ ド ラフォンティーヌ男爵からきています。

1855年メドック格付けの際、1級シャトーに次いで取引価格が高かったことから、その格式の高さがうかがえます。

 

ワインの品質は2級の期待を裏切らない、大変に上質なものです。

力強くありながら優雅であり、また年ごとの差が少なく、ようするにいつ飲んでも裏切られないのです。

年間生産量は約5万ケースとボルドーのシャトーとしては大型で、日本のワインショップでも見かけることは多いでしょう。

ボルドーのシャトーワインとは?を知りたい方はまずはこのシャトーを試してみてはいかがでしょうか。

 

 

シャトーグリュオーラローズ

安定した高品質を誇るシャトー

所有する畑は80haあり、ビオロジックで栽培しています。

殺虫剤や除草剤は使用せず、収穫はすべて手摘みにより行っています。

広大な畑をビオロジックで栽培しているため、天候のチェックには余念なく、気象観測所まで設けています。

畑は南東向きのものが多く、粘度の含有率が他のサンジュリアンの畑よりも多いのが特徴として挙げられます。

植えているブドウはカベルネソーヴィニヨンがメインで、プティ ヴェルドも近年増やしています。

平均樹齢は40年で、中には樹齢100年の古樹もあります。熟成の新樽率は50%で、16~18カ月間の熟成を行います。

 

度重なる所有者の変遷はありますが、1971年~2006年までジョルジュ ボーリ氏が支配人と醸造責任者を務め、一貫したワイン造りを行ってきました。

2007年からはエリック ボワスノ氏が顧問として加わり、抽出を抑えたエレガントなスタイルを目指しています。

ワイナリーの歴史

1757年にグリュオ家が創設し、グリュオーラローズと名付けます。

名付け親のグリュオーラローズはギュイエンヌ地方の初級裁判所の所長も務めたエリートで、宮廷とのつながりも深く、自身のシャトーワインをそこで売り込むのです。

そのキャッチフレーズは「王のワイン、ワインの王」という、現代の司法をつかさどる人ではちょっと考えないだろうというものでした。

 

その後に相続問題でごたごたがあって、本人たちにしてみれば深刻な法廷闘争を経験します。

結局は個人間のどうでもいい争いの法定経費の増大を賄いきれずにシャトーは売りに出されます。

そして買い取った先がなんと二つに分かれてしまい、一時期はサルジェとフォーレという二つのグリュオーラローズが販売される始末だったのです。

 

1917年に名門ネゴシアンのコルディエ家がオーナーになり、1935年シャトーが再び一つに統合されます。

コルディエ家はもともとロレーヌ地方でワイン商として成功し、ボルドーに乗り込んできたやり手で、ほかにもタルボやメイネイも後に買収しています。

ネゴシアンビジネスを成功させ、そのうえでシャトー経営をするという誇りを手に入れますが、その中でもグリュオーラローズは秘蔵っ子だったのです。

 

その後、シュエズ銀行グループの手に渡り、1993年に巨大産業複合体であるアルカテル・アルストムがオーナーとなります。

この時に対規模な設備投資を行い、排水設備を整えるなど、シャトーの設備を近代化させていきました。

1997年にシャススプリーンのジャン・メルロー家が主導するタイヤングループに売却されました。