シャトー ギローはソーテルヌ地区で、プルミエ クリュに格付けされているシャトーです。
セカンド ワインは、ドーファン ド ギローです。
辛口ワインはG ド シャトー ギローという名でリリースしています。
所有している畑は85haが甘口用、15haが辛口用のものです。
栽培面積はセミヨン70%、ソーヴィニヨンブラン30%です。
土壌は少量の粘土を含む、砂の多い砂利層です。
シャトーギロー
ソーテルヌの格付けシャトー
栽培は、1996年から除草剤の使用をやめています。
そして2000年には殺虫剤の使用もやめ、2011年には有機栽培の認証を得ることが出来ました。
また畑には数キロにわたり生け垣が造られています。
それは生態系のバランスの回復を考えたもので、自然を意識したワイン造りを行っています。
収穫は手摘みで行い、SO2の使用は最小限にとどめ、補糖を禁止しています。
発酵は樽で行い、新樽100%で18~24カ月熟成させています。
ワイナリーの歴史
1766年にピエールギロー氏が、シャトーギローの前身となるメゾン ド ノーブル ド ベールを購入し、歴史は始まりました。
1846年にはリュルサリュース家が購入、1855年の格付けでは品質が認められ、プルミエ クリュに格付けされました。
その後所有者は変わり、1981年からはカナダ人実業家であるフランク ナーヴィ氏が購入しました。
そして1983年からは支配人にクザヴィエ プランティ氏が就任します。
当時の畑は、第二次世界大戦の被害から回復はしていたものの、低密植で、東西の線に沿ってブドウは植えられ、赤ワイン用のブドウまで植えられているひどい状況でした。
クザヴィエ プランティ氏は様々な改革を行い、シャトーの評価を上げていきます。
2006年にはナーヴィ氏は投資家グループにシャトーを売却します。
所有者はロベール プジョー氏とオリヴィエ ベルナール氏、そしてクザヴィエ プランティ氏も共同経営者となりました。
1983年にクザヴィエ プランティ氏が支配人になって以来品質が向上し、高い評価を得ています。
評論家ロバート パーカー氏も、「クザヴィエ プランティのおかげで、今このシャトーは絶頂期にある」と評価しています。