ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーオーバタイィとは?その特徴と歴史

シャトー オー バタイィは、ポイヤックに位置し、メドック5級に格付けされているシャトーです。

シャトーバタイィとはもともと同一のシャトーで、酒質も似ています。

もともとこの辺りで100年戦争の末期に血腥い殺戮線があって、その血みどろの戦いからバタイィ(戦いの意味)と名付けられました。

 

セカンド ワインはシャトー ラ トゥール ラスピックです。

所有する畑は22haで、カベルネソーヴィニヨン70%、メルロ25%、カベルネフラン5%です。

シャトーオーバタイィ

シャトーがないシャトー?

バタイィと分割された当初は、邸宅などの建物はバタイィ側だったので、シャトーらしい醸造設備などを持っていませんでした。

オーナーのボリー家は、サンジュリアンのデュクリュ ボーカイユのオーナーであったため、1974年まではデュクリュ ボーカイユのセラーでオーバタイィも造っていました。

1975年からは隣接するブルジョワ級のクーロンヌの醸造所を現代的に改良し、ここをオーバタイィが使用しています。

1985年には熟成庫と瓶詰め施設を増設しています。

 

発酵は温度調整されたステンレスタンク16~20日間行います。新樽比率は30~50%で、16~20カ月熟成させています。瓶詰め前に清澄と、軽くろ過を行います。

 

ワイナリーの歴史

1929年から、バタイィはボリー兄弟が所有していました。

1942年に、マルセル ボリー氏が亡くなり、バタイィがバタイィとオー バタイィの2つに分割されました。

そのオー バタイィと、ブルジョワ級のラ クーロンヌはフランソワ ボリー氏(デュクリュボーカイユのオーナー)が取得しました。

 

1953年にフランソワ ボリー氏が亡くなり、娘のフランソワ デ ブレスト ボリー夫人が所有し、ボリー家が引き続き所有しています。

2017年にはシャトー ランシュ バージュのオーナー、カーズ家により買収され、これからの動向が注目されているシャトーです。

 

 

知名度はあまり高くありませんが、分割される前の歴史は長く、由緒あるシャトーです。

畑がポイヤックサンジュリアンの境目にあります。

そのためポイヤックにありながらサンジュリアンに近いスタイルを持ち、柔らかく、優雅、エレガントさがあるワインとして評価されています。

比較的男性的なバタイィとは対照的に女性的なワインで、長期熟成をしなくても楽しみやすいワインとされています。

 

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