アンリ ジローは、アイを本拠地とするメゾンです。
アイに約8haの自社畑を所有しています。
アンリ ジローはワイン造りにおいて、樽の質にこだわりが強くあります。
アンリ ジローのベース シャンパーニュのうち1/3が、アイの南東にあるアルゴンヌの森のオークを使用した228Lのピエスを使用しています。
アンリジロー シャンパーニュ
環境に配慮したワイン造り
アンリ ジローは、長年この森を守る活動をしており、植樹なども積極的に行っています。
1980年よりテロワールを改善し、減農薬農法(リュットレゾネ)で栽培しています。
2016年にはステンレスタンクを完全に排除し、卵型のコンクリートタンクを使用しています。
そのコンクリートタンクも徐々に「グレ」という土製に移行しており、高品質に向けて日夜努力を惜しみません。
スタンダード キュヴェは、エスプリ ド ジローとオマージュです。
オマージュは創設者のフランソワ エマール氏への敬意を表したキュヴェです。
プレステージは、マルチ ヴィンテージであるフュ ド シェーヌと、単一ヴィンテージであるアルゴンヌです。
特にアルゴンヌは、アルゴンヌの樫樽100%で熟成し、瓶内で長期熟成させた豪華なシャンパーニュです。
ブドウ果汁にブランデーを添加して造られるラタフィアも生産しており、甘口のデザートワインとして、高い評価を得ています。
ワイナリーの歴史
1625年にフランソワ エマール氏が、ブドウの産地として有名であったアイの畑を手に入れ、ワイン造りが始まりました。
大きな転機は、20世紀初頭に、マルヌの戦いに騎兵として参加していたレオン ジロー氏とエマール家の娘の結婚です。
レオン ジロー氏はフィロキセラの影響により壊滅状態であった畑を復興し、10代目としてメゾンの名声を築きました。
その情熱は、現当主クロード ジロー氏にも引き継がれ、より高い品質を目指したワイン造りを行っています。
評論家ロバート パーカー氏は「ほとんど知られることのないこのドメーヌは、最高のシャンパンハウスだろう」と最高級の評価をしています。
またイギリスやモナコなど、ヨーロッパの上流階級に、愛飲家が多くいた幻のシャンパーニュと言われています。