シャトー ラ コンセイヤントは、ボルドーのポムロールに位置するシャトーです。
シャトー名の由来は、18世紀の所有者であるカトリーヌ コンセイヤン女史の名前です。
セカンドワインはデュオ ド コンセイヤントです。
所有している畑は12haで、一部シュヴァル ブランの隣に位置し、土壌は粘土質に砂利や砂が混じっています。
ぶどうの品種構成は年によって違いますが、おおむねメルロー65%、カベルネフラン30%で、このクラスのシャトーでは珍しくマルベックも数%使用しています。
シャトーラコンセイヤント
ポムロールの小ぶりなシャトー
ラ コンセイヤントは、2001年より収量を38~40hl/haと抑えています。
収穫は手摘みで行い、容量の小さいカジェットでセラーに運びます。
2003年にエグレヌールという除梗機を購入し、優しく除梗を行っています。3~5日の低温マセレーションを経て、発酵に移ります。
発酵は1971年までフレンチ オーク製でしたが、それ以降ステンレスタンクを導入します。
しかし2011年に新しい醸造設備が完成し、今度は小型のコンクリートタンクを導入するのです。
これにより区画ごとの醸造が可能になりました。発酵中はルモンタージュを行います。
マロラクティック発酵はタンクの中で行い、80%の新樽で18カ月熟成させます。
樽は低温で長時間の焼き付けを行っています。
ワイナリーの歴史
18世紀の中頃はカトリーヌ コンセイヤン女史が所有していました。
1871年にはルイ シモン ニコラ氏が買収し、それ以降二コラ家が所有しています。
戦後から1970年ころまで、このシャトーは名声を落としていた時期があって、これは格付けのないポムロールでは死活問題でもありました。
しかし1970年代にボルドー大学のエミールペイノー教授に指導を受けるなどの地道な努力が実を結び、品質とともに評価を取りもどします。
2004年からは支配人にジャン ミシェル ラポルト氏が採用され、品質の向上を目指してワイン造りを行っています。
以前はラ コンセイヤントを含めて、レヴァンジルとヴュー シャトー セルタンでポムロールの三大シャトーと呼ばれていました。
ポムロールで最もエレガントで瑞々しいと評価され、「まるでブルゴーニュのグランクリュのようだ」と例えられています。
エチケットに描かれたNの文字は、ニコラ家の頭文字です。
またスミレの香りが特徴として知られており、キャップ シールはスミレの色をモチーフにしています。