ラ マンチャ(LA MANCHA)はスペインの内陸部にあるワイン産地です。
カスティーリャ ラ マンチャ州に位置しており、指定地域が16万haと単一の原産地呼称で世界最大の広さを持ちます。
ラマンチャはアリバセテ、クエンカ、シウダレアル、トレドという4つの県にまたがっており、ラ マンチャ平原に広がっているワイン産地です。
DOには1932年に認定されています。
ラ マンチャでは1940年代ごろからワイン産業は協同組合が主導となり、質よりも量を意識してワインやブランデーが生産されてきました。
その結果スペインのテーブル ワインの1/3ほどを生産している一大産地となりましたが、近年は高級ワインの生産にも力を入れています。
ラ マンチャの赤ワインは豊富な日照を生かしたボリュームがあり親しみやすいワインが多く、日本のバルなどでも広く提供されています。
ラ マンチャ
全体像
ラ マンチャは極端な大陸性気候を持つといわれており、雨があまり降らず猛暑な夏と、厳しい寒さな冬をもちます。
マンチャとはアラビア語で「乾いた土地」という意味を持つように、降水量は年間300~400mmであり、夏はほとんど雨が降りません。
さらには3000時間ほどの日照量が確保できるため、ブドウは完熟することが出来ます。
標高は700mほどのワイン産地ですが、起伏はあまりなく、比較的平面にブドウ畑は広がっています。
特徴とブドウ品種
ラ マンチャは乾燥した気候と強い日照が特徴であり、凝縮感のあるワインが生産されています。
ブドウがしっかり完熟することが出来るため、酸味は穏やかで果実味が強く、フルボディな赤ワインが主に生産されています。
ラ マンチャでは白ブドウはアイレンやマカベオが広く栽培されています。スペインではラ マンチャがアイレンの最大生産地です。
黒ブドウはセンシベル(テンプラニーリョ)やガルナッチャが主に栽培されており、日照をしっかりと受け、完熟することが出来ます。
土着品種が主に栽培されていましたが、近年は国際品種の流行に伴いカベルネ ソーヴィニヨンなどの栽培も広がっています。