ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーラトゥールオーブリオンとは?その特徴と歴史

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かつて赤ワイン格付けされていた、グラーヴ地区タランス村のシャトーですが、2005年、その歴史に幕を閉じています。

シャトー名での生産をやめてしまった理由はいろいろありますが、おそらく個別のシャトー名でリリースし続けるメリットよりもデメリットのほうが上回ってしまったのでしょう。

つまり戦略的に閉幕をしたとの推測が評論家たちの一般論です。

 

2006年からはシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンのセカンド・ワイン、シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオンの中に、アッサンブラージュされるという形で活かされています。

もともと、メルロよりカルベネ・フランの割合が多いワインでしたから出来上がったものもカルベネ・フランの比率が高くなっています。

シャトーラトゥールオーブリオン

幕を閉じたシャトー

ラ・トゥール・オー・ブリオンはラ・ミッション・オー・ブリオンとともにルイ・ド・ロスタンの領地でしたが1540年、それぞれ別のオーナーに購入されることとなりました。

1850年当時の所有者、ケイル―兄弟がブリオンという古い地名にトゥール(塔)の名を加えました。ラは冠詞、オーは偉大なという意味です。

 

1858年、ルイ・ユザックが新たなシャトーの所有者となり、長い年月をかけて古くなった建物を改装しました。このとき、シンボルともいえる六角形の塔もきれいにお色直ししたのです。

 

1890年、大規模な改修も終わり、厩舎や給水塔、英国式庭園や菜園なども整って施設が充実したのですが、シャトーを手放すことに。

 

同年、ヴィクトル・クストーが購入します。ヴィクトルは周辺ののどかな環境を愛で、1903年にはラ・ミッション・オー・ブリオンをも買い求めています。

が、1919年、ラ・ミッション・オー・ブリオンはオットー・フレデリック・ウォルトナーに売却されてしまいます。

ヴィクトルが逝去すると、1926年、妻のマリーは、オットーとラ・トゥール・オー・ブリオンの賃貸契約を交わします。

1935年、長期にわたったシャトー経営に敬意を表し、マリーはオットーにラ・トゥール・オー・ブリオンを遺贈したのです。

 

1983年、クラレンス・ディロン社が2つのシャトーを購入します。

この年、オットーが所有していたラヴィル・オー・ブリオンも入手。

1935年にシャトー・オー・ブリオンを取得していますから、4つすべてのオー・ブリオンが同一オーナーの元に集結したことになるのです。

 

しかしオーナーからすれば新たにシャトーラトゥールオーブリオンをリリースし続けるメリットは見出しにくかったのかもしれません。

前述したとおり現在、ラ・トゥール・オー・ブリオンは幻となってしまいました。