シャトー ラフォリー ペラゲは、ソーテルヌ地区でプルミエ クリュに格付けされているシャトーです。
セカンド ワインはラ シャペル ド ラフォリー ペラゲです。
辛口ワインはル ブリュット ド ラフォリーという名でリリースしています。
ここのシャトーは長らく1級トップの評価を得ていたのですが、相対的にほかのシャトーの品質が上がっていた時に出遅れ、その結果評価が下がったシャトーでした。
もともとの畑は素晴らしいので、厳しい選果と新樽比率の改良などの軌道修正を行い、ソーヴィニヨンブランの比率を下げてセミヨンの比率を上げ、すぐに評価を取り戻した経緯があります。
シャトーラフォリーペラゲ
評価を取り戻したシャトー
綺麗な邸館は18世紀にボムに建てられました。所有している畑は41haで、ソーテルヌ地区の各村に畑を所有しています。
そのため所有している畑の土壌も、粘土質や砂利層など多様性に富んでいます。
畑が各村に分散しているため、ブレンドによって一貫性が保たれやさうくなります。
栽培面積はセミヨン93%、ソーヴィニヨンブラン6%、ミュスカデル1%です。
栽培は除草剤を使用せず、自然環境を意識した栽培を行っています。
収穫はすべて手摘みで行い、発酵は収穫した小区画ごとに行います。発酵では新樽30%の樽を使用し、熟成は18~20カ月行います。
ワイナリーの歴史
1618年にレイモン ペラゲ氏が取得したことから歴史が始まります。
1742年にはピエール ドゥ ピシャール氏が畑を拡張し、生産技術を向上させます。
畑はフランス革命により国に没収され、1796年にピエール ラフォリ氏に売却されました。
1865年にラフォリ氏の死去を契機に、タルギ ド シャテル伯爵に売却されました。
伯爵はシャトーを改修し、近代化をはかったとされています。
その後1917年には、有力なワイン商であるデジレ コルディエ氏が購入します。
1984年にスエズ グループの所有になります。1998~2004年にかけてセラーと邸館を改修するなど、スエズ グループは大規模な改修を行います。
2006年からは、シャトー パプ クレマンに勤めていたエリック ララモナ氏が支配人に採用されています。
2014年からはスイス人実業家のシルヴィオ デンツ氏が所有者となっています。
スペイン王のアルフォンソ4世が好んで愛飲していました。甘口にもかかわらず、高額で樽ごと購入していたようです。
長い間、品質が低迷していると言われていたシャトーですが、1980年以降は品質が高く、評価が上がりました。