ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーレオヴィルバルトンとは?その特徴と歴史

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シャトーレオヴィルバルトンは、レオヴィルラスカーズレオヴィルポワフェレとともに有名なシャトーである「レオヴィル3兄弟」の1つです。

この3兄弟はともに上質で、メドック格付け2級に認定され、スーパーセカンドの中でもコストパフォーマンスが高いことから、多くのボルドーファンに愛されています。

 

このバルトンは、3兄弟の中でもちょっと変わった運命をたどっていて、1720年に北アイルランドからボルドーにやってきたトム・バルトンの子孫ヒュー・バルトンがその起源になっています。

もともと羊毛とワイン商を営み財を成したバルトンの子孫が、どのようにしてレオヴィルバルトンを所有することになるのか、ぜひご参考ください。

 

シャトーの規模はこのクラスとしてはやや小ぶり、栽培面積は48ヘクタール、生産量は25000ケースほどです。

日本でも見かけることの多いシャトーで、品質は高く、かつ歴史もあるワインなので贈答品にも向くワインといえます。

シャトーレオヴィルバルトン

レオヴィル3兄弟の末っ子

ポイヤックマルゴーの間にあるサンジュリアン村に本拠地を構えています。

シャトーはジロンド川が見下ろせる場所で、メドックで最も美しい場所とされています。

畑は標高が高く、砂利の多い南向きの緩やかな傾斜となっており、カベルネソーヴィニヨンの栽培に非常に適した環境となります。

そのため、素晴らしいカベルネソーヴィニヨンが生まれるのです。

 

生産されるワインは、高いアロマとバランスの良いクラシックな味わいが特徴です。

若い内はタンニンが強く感じられますが、熟成させることで濃厚な果実味と上品な後味が心地良くなります。

セカンドワインは、ラ・レゼルブ・ド・レオヴィル・バルトンです。

 

ブドウ品種

レオヴィルバルトンで栽培されているブドウ品種は、カベルネソーヴィニヨンが7割を占めています。

残りはメルローが2割とカベルネフランになります。

このアサンブラージュは特にボルドー好きにはたまらない比率で、5年程度でおいしくなり、さらに20年程度は品質が向上します。

収穫は全て手摘みで行われ、畑の中で選果されて醸造所へ運ばれていきます。

 

醸造方法は伝統的な方法が用いられており、マロティック発行はタンクで行われます。

熟成中も3カ月に1度澱引きを行い、コラージュも卵白を使用するといった伝統的な方法を重んじています。

 

シャトーの歴史

レオヴィルバルトンは、もともと1つの領地でした。

1638年当時、ボルドーの有力なワイン商であるジャン・ド・モワティがブドウ園を創設します。

1700年代の初期にモアティ家を継いだ娘がブライズ・アントニー・アレクサンドル・ガスク・レオヴィルと結婚し、これがレオヴィルの畑の起源となります。

 

嫁ぎ先は当主がボルドー議会の議長であり、かつ、マルゴーの大地主だったのですが、嫁のほうも従姉妹にフランス財務長官がいるなど、要するに華麗なる一族なのです。

 

ガスクは1769年に跡取りがいない状態で亡くなりますが、そのためシャトーは甥と姪のものとなり、そのうちの一人がラスカーズ・ボーヴォア伯爵で、これがシャトーレオヴィルラスカーズとなるのです。

ところが折悪しくフランス革命のときに身の危険を感じた伯爵は海外に一人だけ亡命、レオヴィルラスカーズはいったん国庫に没収されます。

フランスに残った家族は頑張ってワイン造りを続け、何とか国庫から取り戻そうとします。

そして4分の3は取り戻すことに成功しますが、残りは競売にかけられてしまいます。
(後に取り戻したうちの一部はレオヴィルポワフェレになります)

1826年にこれを買い取ったのがワイン商のヒューバルトンで、これにより現在のレオヴィルバルトンが生まれます。

 

レオヴィルバルトンはブドウ園で、シャトーを所有していないので、醸造はバルトン家の所有するシャトーランゴアバルトンで行われています。

もともとこの畑はランゴアバルトンと隣接していましたし、兄弟ワインのように見られています。

3級シャトーであるランゴアバルトンと同じ施設で同じ方法で醸造されているにも関わらず、品質が良いのはブドウの質の良さと言えるでしょう。

 

意地悪な見方をすれば、3級のランゴアバルトンに足を引っ張られているという見方もできます。

 

しかしそれ以上に2級の「3つのレオヴィル」のほうがインパクトが強く、かつ、品質がその名を恥じないものとなっていて、評価は決して3級よりではありません。


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