ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーレオヴィルラスカーズとは?その特徴と歴史

シャトーレオヴィルラスカーズは、ボルドーでも有名な「レオヴィル3兄弟」の1つであり、5大シャトーに限りなく近いスーパーセカンドとされています。

力強さと繊細さを合わせ持つ品質の高いワインが生産されています。

レオヴィルバルトンレオヴィルポワフェレとともに三つのレオヴィルのうちの一つですが、後述しますがレオヴィルラスカーズが本家となります。

本家であるばかりか品質もそのほかのレオヴィルに頭一つぬけた評価を得ていて、熱狂的なファンの多いシャトーでしょう。


栽培面積は100ヘクタール前後あり、メドックでは大ぶりです。

年間生産量は45000ケース以上あり、日本でも見かけることの多いシャトーです。

一言で言えばメドック格付けワインの神髄を味わえるシャトーで、すべての味わいが高度に完結された見事な味わいを経験させてくれるワインです。

 

ワインの味わいに慣れたころ、ボルドーのシャトーで最初にのむワインであれば、迷わずレオヴィルラスカーズをお勧めします。

 

1855年格付けのを検討してみると、3つの同じ名前のシャトー郡があります。
 
・二つのピション(ピションロングヴィルバロンピションロングヴィルコンテスドラランド
 
・二つのローザン(ローザンセグラローザンガシー
 
そして三つのレオヴィル(ラスカーズ、レオヴィルバルトンレオヴィルポワフェレ)です。
 
三つのレオヴィルは、もともと1638年当時、ボルドーの有力なワイン商であったジャン・ド・モワティが創設します(この人の息子は後日フランス財務長官に就く)。
 
フランス革命による国庫没収事案と相続問題で3つに分かれるのですが、おおよそボルドーのほかのワインも似たような名前の場合はこれらの理由によるところが多いです。

 

シャトーレオヴィルラスカーズ

三つのレオヴィルの本家

サンジュリアン村に本拠地を構え、1級シャトーであるラトゥールに隣接しています。

ワインのラベルにも描かれているライオンの座った門と石垣に囲まれたシャトーです。

砂利混ざりの水はけの良い土壌となっており、ブドウ栽培に適した土地になっています。

 

このシャトーで生産されるワインは、飲み頃になるまで10年の熟成が必要になります。

色が非常に濃く、凝縮された旨みと個性の強さが特徴です。

 

1902年から造られているクロ・デュ・マルキがセカンドラベルとして扱われていましたが、畑が別区画のブドウを使用していることからセカンドラベルではないと正式に発表します。

2007年からセカンドラベルとしてル・プティ・リオンが造られるようになりました。

 

ブドウ品種

  • 65%

    CABERNET SAUVIGNON

栽培されているブドウの品種は、カベルネソーヴィニヨンが65%となり、メルロー19%、カベルネフランが13%、プティヴェルドが3%です。

カベルネソーヴィニヨンの比率が低いため熟成が早くすすみ、早くから複雑な風味を楽しむことができます。

 

ブドウは全て手摘みとなり、品質にこだわるため、メインの畑で採れたブドウでもラスカーズの品質に満たしていないとされるとブレンドされません。

そのため、生産量の30%程度しかラスカーズにはならないのです。

醸造所に運ばれると3種類のタンクに振り分けて入れられ、その後低温マセラシオンは行わずに、12日~28日間の発酵を行います。

 

ワイナリーの歴史

シャトーはもともとレオヴィル家のブドウ畑でしたが、当主が跡取りのない状態で死に、これを相続したのが姪と甥でした。

その甥がラスカーズ・ボーヴォア伯爵で、これによってシャトーはレオヴィルラスカーズとなります。

 

18世紀末、伯爵はフランス革命の際に身の危険を感じ自分だけ海外に亡命します。

 

革命によって一度はラスカーズの畑は国家に没収されますが、残された家族は孤軍奮闘し、シャトーと畑の取り戻しの請願活動をし、そのいくつかを取り戻すのです。

この取り戻した分が現在のレオヴィルラスカーズなのです。

(この時に競売されたその残りの畑がレオヴィルポワフェレとレオヴィルバルトンです。)

びっくりするのが後の所有者に陸軍元帥のピエール・ジャン侯爵がいて、この人はナポレオンの側近中の側近。
 
はるばるセントヘレナ島までいってその死をみとった数少ない人のひとりで、のちに有名なナポレオン回顧録を書きます。
 
この人がレオヴィルの大部分を守り、一族が後に控えるフィロキセラや世界的な経済困難を乗り越えるのです。

 

もっとも、結果的に元の敷地の半分ほどを所有することとなり、3つのレオヴィルの中でも最も出世したとされています。

これは恵まれた土地によるブドウ栽培という点だけでなく、その後の所有者であるドゥロン家がその後品質向上に力を注いだことにあります。


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