リジェ ベレール(LIGER BELAIR)は、ヴォーヌ ロマネを本拠地とするドメーヌです。
(ニュイ サン ジョルジュを本拠地とするティボー リジェ ベレールは、リジェ ベレール家の分家であるティボー氏が運営するドメーヌです)
リジェ ベレールは、ブルゴーニュを代表する特級畑であるロマネ コンティと肩を並べる銘醸畑、ラ ロマネを所有しています。
その他にもエシェゾーやレ スショなどの畑を所有しています。
リジェ べレール
ヴォ―ヌロマネの名家
以前は有機農法で栽培されていましたが、現在はビオディナミを実践しています。
リジェ ベレールでは丁寧な畑作業が特徴的です。畑の耕作では機械を使用せず馬を使用し、地面を固めすぎないよう丁寧に作業しています。
ワインで使用するブドウは若い樹のものは使用せず、樹齢60年以上のブドウを使用しています。
リジェ ベレールの特徴は、ラ ロマネを単独で所有していることが挙げられます。
ラ ロマネはヴォーヌ ロマネでも最高峰の畑であり、15世紀まではロマネ コンティと同じ区画とされていました。
ラ ロマネは0.85haと小さな畑であり、毎ヴィンテージ4000本ほどしか生産されず、とても希少価値のあるワインです。
ドメーヌの歴史
リジェ ベレール家はブルゴーニュきっての名門であり、皇帝ナポレオンに軍人として仕えた貴族です。
ドメーヌは1815年にルイ リジェ ベレール氏によって設立されました。
設立当時は、ラターシュやシャンベルタンなどを所有しており、60ha程を所有している大ドメーヌでした。
しかし度重なる相続により畑は分割され、所有している畑もブシャールやルロワなどのネゴシアンに栽培から瓶詰めまで一任していたため、リジェ ベレールの名でワインは生産されなかったのです。
リジェ ベレールの名でワイン生産を行いはじめたのは、7代目のルイ ミッシェル リジェ ベレール氏です。
ルイ ミッシェル氏は、ブルゴーニュの神様と呼ばれるアンリ ジェイエ氏に指導を受け、ワイン造りを行っています。
2000年がファースト ヴィンテージであり、ドメーヌでの元詰めを開始しました。