ワイン用語集フランスワインローヌ地方

リラック ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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リラック(LIRAC)は、赤・白・ロゼワインを生産するローヌ南部のAOCです。

比較的どのワインもカジュアルに楽しむことができるので、ローヌ南部のワインを手軽に楽しみたい時におすすめです。

ローヌ南部のこのあたりはタヴェルが頭一つ抜けた知名度を誇っていますが、リラックタヴェルの北隣の小さな村で、その村を中心におおよそ700ヘクタール強の面積があります。

主なコミューンは以下のとおりです。

Lirac, Roquemaure, Saint-Laurent-des-Arbres et Saint-Geniès-de-Comolas.

リラックはほとんどが地元や国内のレストランなどで消費され、輸出向けもベルギーやドイツ、アメリカが多く、日本には全体の1%程度しか輸入されません。

そのため日本での知名度はおおよそゼロで、これを自信をもってお勧めできるソムリエさんは相当な腕の持ち主ですが、受け入れるお客様の側も相当な器量の持ち主でしょう。

 

しかし、ワインの品質を一つ一つ検討すると決してあなどれるものではなく、中にはローヌの中でも傑出したワインも少なくありません。

知名度によるものなのか、強気の価格設定ではなくリーズナブルなものが多いので、ワインショップなどで見かけた際は思い出してはいかがでしょうか。

 
土壌は石灰岩質ですが、ごろごろとした小石が多くこれが日中に陽の光を蓄え夜に放出します。

これがブドウだからまだいいのですが、「昼間こき使われて、夜も寝かせてくれない」土壌といえます。

 

なお、綴りをみるとどうしてもライラックと呼びたくなりますが、これは若い日本のソムリエであれば誰でもする間違いです。
 
何を隠そう私がその一人です。
 
19歳のころに勤めていた青山のビストロでフランス人のお客様がリラックの名前を指して注文をしたのです。
 
そのお店のマネージャーはフランス人で、私は疑いもなく
 
「あそこのテーブルにライラックの赤の注文入りましたー。」
 
とマネージャーに伝えるのです。
 
するとマネージャーは何も言わずににっこりうなずき、何事もなかったかのようにリラックをサービスしに行ったのです。
 
まだ19歳の小僧に何言っても無駄だと思ったのか、それともいつか勉強すれば自然にわかるときが来ると思ったのか、今考えるとできたマネージャーさんでした。

 

ややこしいのが、お隣のタヴェルと生産者がかぶっているところでしょう。

タヴェルはロゼのみのAOCなのですが、ここの生産者でも赤や白を造りたいと願うところは少なくありません。

そのためタヴェルの生産者が白や赤を創るときはリラックの名前でリリースすることが多く、これが消費者からすれば混同のもととなっているのです。

現在はおよそ40を超える小規模生産者と13のネゴシアンが全体の3分の2を、残りの3分の1が協同組合の生産になっています。

 

評価の高い生産者として、

Chateau Mont Redon, Chateau Saint-Roch,Chateau de Manissy,Chateau de Montfaucon,Chateau de Segries,Chateau le Devoy Martine,Domaine Duseigneur,Domaine Lafond Roc Epine,Maby,Domaine de la Mordoree,

等があります。

リラック ワイン

ワインの全体像

ローヌの南部に位置し、ローヌ川右岸のリラック村を含む4つの村が生産をしています。

ロゼワインのAOCとして有名なタヴェルが近くにあり、赤・白・ロゼワインが生産されています。

その中でも赤ワインが最も多く生産されています。

ブドウ畑の栽培面積は700haで、約2000ヘクトリットルを生産しています。

 

土壌は石灰岩質土壌が主体ですが、ゴロゴロした小石の混ざったものとなり、保温性のある丸石によって昼間に熱が蓄えられるためブドウが熟成されます。

 

 

赤ワインとロゼワインのブドウ品種はグルナッシュ(40%以上)、シラーとムールヴェール(合わせて25%以上)、サンソーカリニャン(合わせて最大10%)が認められています。

そしてロゼは白ブドウの品種を最大で20%までブレンドしてもいいということになっていますが、現在はあまり行われていません。

 

白ワイン用は、クレレット、グルナッシュブラン、ブールブランで、単一で60%を超えることは認められません。

ちなみにリラックだけでも珍しいのですが、リラックの白となるとこれが素晴らしい!

見かけた際はぜひお試しください。

 

 

ワインの味わい

赤ワインは、濃いルビーの深い色となり、ベリーやチェリーなどの果実が凝縮された味わいのフルボディタイプです。

甘さだけでなく酸味とのバランスが良く、比較的飲みやすいワインです。

5年以上の熟成に耐えられるので、熟成させて違った味わいを楽しむこともできます。

 

白ワインは、香り高い品種で作られているため、芳醇なアロマが特徴的です。

酸味がフレッシュで、飲みやすく、日常消費型のワインといえます。

 

ロゼワインは、イチゴやサクランボのような甘いアロマが特徴となり、上品な酸とまろやかなタンニンを楽しめるバランスの良さが魅力です。

良質なロゼワインですが、AOCタヴェルが隣接しているため影に隠れています。

 

楽しみ方のコツ

赤ワインは16度くらいが適度な提供温度となり、甘みと酸味の中にスパイシーさも感じられるため、肉料理でもジビエ料理やグリルした肉料理、牛ステーキなどと相性が良くなっています。

例えば子羊肉をハーブでマリネして、炭火で豪快に焼き上げたようなお料理は、考えただけで最高のマリアージュでしょう。

 

白ワインは、魚介料理との相性ももちろんいいですが、酸味を楽しむには熟成の浅いカマンベールチーズとのマリアージュが最高です。

フランスの白ワイン独特の酸味が穏やかでリッチな口当たり、ややスパイシーな風味もありますので、ブイヤベースともいいですね。

ロゼワインは、トマトサラダやスパイスの効いた前菜などと合わせると相性が良いでしょう。


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