ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーランシュムーサスとは?その特徴と歴史

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シャトー・ランシュ・ムーサスは、ポイヤックで最大の敷地を持つシャトーです。

格付け5級ですが、格付け当時以降は見捨てられたような状態であったものの、現在復活を果たしました。

ラベルも名前も似通っているので同じポイヤックランシュバージュと同系列と思われていますが、歴史をたどると元々ランシュ家の所有であったこと以外は全く違います。

1855年の格付けの時にはすでに違う所有者だったので、つながりはあまり強くないと考えていいでしょう。

そのころの所有者はまじめなワイン造りをしていましたが、その後の所有者は熱心でない人もいて、落ち目を味わったシャトーでもあります。

 

 

シャトーランシュムーサス

復活のシャトー

ポイヤック最大の敷地である200haを誇っていますが、全てをブドウ畑にするのではなく、栽培に適した土地のみを使用しているので栽培面積は58haです。

他のシャトーからは離れた場所にあり、森の中にポツンとあるように畑を構えています。

石灰質を含んだ砂利土壌というカベルネソーヴィニヨンの栽培に適した土壌です。

 

ラズベリーやカシスなどのベリー系のアロマとクラシカルなボルドーらしさを楽しめるワインです。

しっかりした骨格と芳醇な果実味を感じられますが、長期保管すると果実味が消えてしまうことができます。

そのため、早飲みに適したワインと言えるでしょう。

セカンドラベルは、2001年より導入されたレ・オー・ド・ランジュ・ムーサです。

 

ブドウ品種

栽培されているブドウの品種は、カベルネソーヴィニヨンが80%と高い割合を占めており、残りはメルローとなっています。

2013年にはカベルネソーヴィニヨンの比率が96%にまで高めたこともあり、ワイン全体の骨格が引き締まった味わいに変化した要因でもあります。

 

収穫は全て手摘みとなっており、選果も手作業で行われています。

厳しい基準で選ばれたブドウのみが使用され、発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで行われます。

熟成は新樽が60%で、残り40%は1年使用した樽を用いて12~16ヵ月ほど時間をおきます。

 

ワイナリーの歴史

シャトーの名前の由来は、19世紀に所有していたランシュ伯爵の名前から付けられています。

1855年メドック格付けで5級を認定されたものの、品質低下と世界大戦によって20世紀初めごろはブドウ畑が放置されるような状態となってしまいました。

しかし、その後、20世紀から3世紀に渡ってボルドーネゴシアンとしても有名なカステジャ家が所有することとなり状況が変わります。

 

ブドウ畑の改良から醸造所に近代設備を取り入れるなど力を入れていき、1994年頃から品質の向上が認められるようになったのです。

そのため、古いヴィンテージを購入する際には1994年以降のものを購入することをおすすめします。