シャンパーニュのことを勉強していくと、必ずメゾンという言葉にぶつかります。
メゾンはフランス語で”MAISON”とつづり、ハウス(家)の意味です。
シャンパーニュづくりはもともと18世紀ころから本格的に造られるのですが、一般のスティルワインと違って製法が複雑で家族経営で営業しているところがほとんどでした。
そこからシャンパーニュ地方では伝統的にシャンパンの製造業者や酒販業者のことをメゾンと呼んでいるのです。
ここではあまり深く考えずに「シャンパーニュ地方ではワイナリーをメゾンと呼ぶ」程度に考えていいでしょう。
似たような言葉にボルドーのシャトー、ブルゴーニュのドメーヌがあります。
この二つの言葉はどちらもワイナリーを指す言葉ですが、さらに栽培から醸造、瓶詰までを一貫して行うワイナリーを指します。
シャンパーニュのメゾンに関しては、代表的なものにNMとRMがありますが、大手メゾンはほとんどすべてがNMです。
NMはネゴシアンマニピュランといって、ブドウ(全部、あるいは一部)を他社から買い付けてワインを仕込みます。
シャンパーニュのメゾンはブルゴーニュやボルドーよりも規模が圧倒的に大きく、自社畑だけでは賄いきれないのです。