ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーマラルティックラグラヴィエールとは?その特徴と歴史

シャトーマラルティックラグラヴィエールは、赤・白ワイン共にグラーヴ格付けに認定されているシャトーです。

マリー・エリザベス号という三本マストの船がワインのラベルとなっていることが特徴です。

これは昔の所有者が海運業で名を成した人だったところに由来しています。

 

シャトーの評価は高く、エレガントながらも複雑さを合わせ持つ高品質のワインを造り出しています。

 

シャトーマラルティックラグラヴィエール

レオニャン村の名シャトー

シャトーは、レオニャン村でも最高級の土壌とされる場所に位置しています。

畑面積は53haで、砂利が厚くなだらかな丘陵の土壌の下にはミネラル分が豊富な粘土質と石灰岩があるのです。

そのため、上質なワインとなるブドウを育てることができます。

 

赤ワインは、フレッシュ感がありながらも力強さのあるワインです。

果実の豊かさと柔らかなタンニンが、熟成されることで複雑さと深みが増します。

栽培されている赤ワイン用のブドウ品種は、メルローが50%とカベルネソーヴィニヨンが40%の構成で、カベルネフランもわずかに栽培されています。

 

白ワインは、みずみずしい酸と上品なアロマが特徴的で、クラシカルなタイプと言えるでしょう。

ソーヴィニヨンブランが85%と大半を占めており、セミヨンが15%ほど栽培されています。

(もっとも、以前は過激なことにソーヴィニヨンブラン種だけでワインを造っていた)

 

 

赤ワインは15~22カ月、白ワインは10~15カ月の熟成期間となっており、樽は25~35%を新樽に交換しています。

ボルドーを代表するワイン造りの天才ミッシェル・ロランがコンサルタントとなり、複雑さと優雅さを合わせ持つワインを造り出しています。

 

ワイナリーの歴史

18世紀にマラルティック家がシャトーラグラヴィエ―ルを購入したことが始まりとなり、その後1850年にアルノー・リカード婦人に買収されました。

夫人はマラルティック家に敬意を表すために、シャトーの名前を現在の名前であるマラルティックラグラヴィエールと名付けたのです。

 

そこからブドウ畑の再編成なども経て、優れた評判を獲得して1953年にグラーヴ格付けに赤ワインと白ワインどちらも特選として認定されることとなりました。

この時、赤・白ワインどちらも認定されたため、更なる名声を得ることとなったのです。

 

1990年にシャンパンメーカーのローランペリエ社が買収しますが、この時の最後の所有者のジャックマルリーはなかなかの変わり者でした。

例えば赤ワインは古木から収量を押さえるといった高級ワインの定石には見向きもせずに、若い木から収量を押さえずにワインを造るなどの個性的な考えの持ち主だったのです。

本人は品質追求のつもりだったのですが、これが時代と会わずに一時期評価を落としてしまいます。

 

その後に所有者の変更で赤ワインはミシェル・ロラン、白ワインはドニ・デュブルデューという当代きってのコンサルタントを迎え、品質を改善しています。

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