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シャトーマレスコサンテグジュペリとは?その特徴と歴史

シャトー マレスコ サンテグジュペリは、マルゴーに位置し、メドック3級に格付けされているシャトーです。

セカンド ワインはラ ダーム マレスコです。

所有する畑は23.5haとこぶりであり、一部はシャトーマルゴーにも隣接しています。

作付面積はカベルネ ソーヴィニヨン50%、メルロ35%、カベルネ フラン10%、プティ ヴェルド5%です。

 

このシャトーの畑はマルゴー村の北部に集中していて、土壌が特殊で砂利質がおおく、そのためメルローの比率が高くなっています。

 

メルローの比率が高いということは、熟成が早く進むのではないか、という仮説がたてられますね。

実際にその通りで、収穫からおおよそ5年から8年で飲み頃の来るシャトーで、さらにその後の長い熟成にも耐えられます。

 

 

シャトーマレスコサンテグジュペリ

隠れた名シャトー

栽培は減農薬農法で行い、収穫はすべて手摘みで行います。

醸造はコンクリート製のバットと、ステンレスタンクを組み合わせ、厳重な温度管理のもと行っています。

新樽率は80~100%で、14~16カ月熟成されます。ろ過や清澄は行わず、綺麗にテロワールを表現しています。

 

マレスコサンテグジュペリと、これ以上ないほど覚えづらい名前で、覚えたとしても発音が日本人には難しいため、日本ではほとんど知名度がありません。

しかし、実際の味わいはマルゴーの中でもトップの品質を誇っていて、一部の評論家からは大変に信頼をされているシャトーです。

 

 

ワイナリーの歴史

1697年にルイ14世の法務官であり、ボルドー議会の公証人(フランスでは公証人の地位は高い)であったシモン マレスコ氏の手に渡った際に、シャトー マレスコと名付けられました。

その後、作家アントワーヌ ド サンテグジュペリ氏の曾祖父にあたる、サン テグジュペリ伯爵が買い取り、名称をマレスコ サンテグジュペリに改称します。

 

伯爵が亡くなった後、1853年に売却。1870年からはボイサック家が所有します。

ボイサック家は、収穫したブドウに負荷を与えないように、重力により発酵するシステムをボルドーに初めて持ち込みました。

 

しかし、フィロキセラの影響と世界大戦、世界的不景気の影響で畑もシャトーも次第に荒廃していきます。

廃墟同様のシャトーから生まれるワインは評価を得るわけもなく、品質とともに名声は地に堕ちるのです。

 

没落したシャトーは二束三文で売りに出されます。

ボルドー格付けシャトーは金食い虫ですから、「誰でもいいから早く買ってくれ」が当時のオーナーの本音だったのかも知れません。

 

 

1955年にアルザス出身のズジェール家がシャトーを所有した際にはさんざんなもので、ぶどう畑は7haしかありませんでした。

7haといえば、ボルドーの格付けシャトーではほとんど価値のないもので、それまでの所有者がころころ変わり、投機目的で熱意のない運営をされた末路だったのです。

そこからズジェール家は10年間で畑の80%を植え替えるなど(つまり10年間のキャッシュを放棄する意味)、多大な設備投資を行い、シャトーを立て直し、そして復活をするのです。

 

 

1994年にジャン リュック ズジェール氏が引き継ぎ、ミシェル ロラン氏をコンサルタントに迎え、ワイン造りを行っています。

 

 

このシャトーは日本ではあまり知名度が高くないシャトーですが、評論家から高い評価を得ています。

評論家ロバート パーカー氏は「マルゴーで最もお値打ちで、フィネスと力強さテロワールを表現している」と評しています。

ワインショップで見かけた際は、隠れたお宝を探し当てたような気で試してみてはいかがでしょうか。

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