ワイン用語集フランスワイン南西地方

マルシヤック ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

マルシヤック(MARCILLAC)は、フランス南西部にあるワイン産地です。

マルシヤック産で市場に出回っているワインは、協同組合によって作られたものが多く、ドメーヌ物はあまり出回っていないため希少です。

マルシヤックは周囲は山に囲まれているワイン産地であり、大陸性気候、地中海性気候、海洋性気候という3つの気候の影響を受けています。

春は涼しく雨が適度に降り、夏は暑く乾燥しているブドウの生育に適した気象条件を持っています。

 

マルシヤックを産するマルシヤック―ヴァロンは、アヴェイロン地方は山に囲まれており、フランス人でもあまり頻繁には訪れない地域です。

しかしワインの品質が向上しており、近年注目されているワイン産地です。

また、ロックフォールという羊乳から作られるブルーチーズの産地としても知られています。

 

200ヘクタールがAOCで認められていますが、160ヘクタールほどしかブドウは栽培されていません。

年産平均で8000ヘクトリットルとこぶりで、ほとんどがフランス国内消費です。

 

マルシヤック

ワインの全体像


ブドウ畑は170haほどあり、標高400mの高台にも畑が存在し、風が吹き抜けるためブドウは病害から身を守ることが出来ます。

畑は急斜面に位置しているものも多く、機械の導入が難しいことから、丁寧に手作業で栽培している畑がほとんどです。

土壌は乾燥した石灰質で、ルージェと呼ばれる鉄分を含んだ赤い粘土状の土壌も混在している、複雑な構成をもっています。

 

マルシヤックでは、赤ワインとロゼワインが生産されています。

カベルネ ソーヴィニヨンやカベルネ フランも栽培されていますが、使用される品種は土着品種であるフェル セルヴァドゥが中心です。

 

ワインの特徴

FER SERVADOU

マルシヤックは、フェル セルヴァドゥ(FER SERVADOU)という土着品種を使用しています。

フェル セルヴァドゥは、マンソワとも呼ばれており、晩熟な品種です。

フェルというのは鉄という意味であり、ブドウの果皮の厚さなどを表しています。

厚みのある果皮からはしっかりとエキス分を抽出することが出来る為、しっかりとしたタンニンが骨格を作っているワインを生産することが出来ます。

 

マルシヤックのワインは、1965年にVDQSに認定され、1990年にAOCに昇格しました。

まだ比較的AOCに昇格して新しい産地であり、日本ではあまり知名度が高くありません。

 

楽しみ方のコツ

マルシヤックは赤ロゼ共に特殊なブドウを使っています。

日本ではほとんど出回っていないため、よほどの目的がない限り口にすることはないでしょう。

そのためもし飲む機会があれば、できれば事前に知識を仕入れてお飲みになることをお勧めします。

温度やグラスは平均的なもので問題ありません。

赤ワインや16度、ロゼワインは8度くらいに冷やし、中ぶりなチューリップグラスであればたいてい合わせることが可能です。

また、希少性のあるワインではありますが、とはいえ高価なワインではありません。

そのため仲の良い友人の集まるワインパーティーなどに一本あると会話が盛り上がっていいかもしれません。

タンニンも豊富でかつ飲みやすいので、ハムやソーセージなどの前菜類や、ピッツアにも合わせやすいですし、家庭料理であればミートソースのスパゲティもいいでしょう。

鶏の丸焼きをみんなでつつき、それをマルシヤックのワインで合わせるのも楽しいですね。

 

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